概要
大好きなお前に、俺の気持ちが伝わっていなくてよかった。
同性愛者の俺と面白いソックスを履いている妹とBLが好きかもしれないユズ(と王子様だったかもしれないひーちゃん)の話。つまるところこのチョコレートはリトマス試験紙。その心臓が不細工だと決め付けるヤツは誰だ。
ボーイズがラブしないBLを騙った何か(BOYのうち一人はもう一人のBOYを一方的にLOVEしてはいるが)。「この想いが君に届かなくてよかった」と云う答えを導き出すだけの話。
ボーイズがラブしないBLを騙った何か(BOYのうち一人はもう一人のBOYを一方的にLOVEしてはいるが)。「この想いが君に届かなくてよかった」と云う答えを導き出すだけの話。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!目の前にいるのに遠い人。
好きな人というのはなぜ自分だけを見てくれないものなのでしょうか。
こちらは相手の指の形や背の高さ、雰囲気まで子細に見尽くしている上、目の前にいるのに手の届かない遠い存在だとさえ感じてしまう。
心臓がもがれそうなほど切々とした思いを抱えているのに、相手ときたらまるで天然で何も気がつかず、どこまでも優しい。
優しいように見えて、甘い毒のようにも見える。
そんな男の子、柚木良悟少年を、誠志郎と
まひろの視点から描いた今作ですが、自分の手で自分の胸を切るような語り手二人の独白には息も止まる切迫さがありました。
今作はBLというものを全面に打ち出していますが、その枠を越え、誰の胸にもきっとある普遍的な…続きを読む - ★★★ Excellent!!!将来アニキと付き合える女(ひと)は幸せだと思うよ
真島誠志郎(ましませいしろう)と柚木良悟(ゆずきりょうご)は友達だ。中二の時に知り合って、妹を通じて知った漫画やゲームの知識が功を奏して、家で他愛のない話をする仲になった。
しかし、誠志郎が望むモノはいつまでも続く友情などではない。「柚木も俺と同属であれば、あわよくば――」そんな思いを否定しきれない誠志郎はある実験を思いつく。
中学最後のバレンタイン、柚木にチョコを渡す。
それが、残り少ない中学生活で誠志郎が取れる最後の方法だった。
妹は脈アリかどうか調べるための臆病な手段だと言った。それでも「将来アニキと付き合える女(ひと)は幸せだと思うよ」と背中を押した。その全ての行為が、厚意が、…続きを読む