概要
庭しか記憶にない
京都に住んでいた。お寺巡りをよくやった。お寺に行ってもわたしが見るのは庭だけだった。頭の中には歴史がめぐっていた。京都のお寺の庭でたくさんの歴史上の人物と仲良くなった。神社仏閣の庭はわたしにとって、空想の箱庭だった。
そんな愉しみ方もあるのねと参考までに。
そんな愉しみ方もあるのねと参考までに。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!ディープな京都マニアには一家言ある
旅行マニアに船好き鉄道好きある様に、食通に名店好き隠れ屋好きある様に、京都好きにも、京都の楽しみ方の流儀がある。
著者の朝吹さんの流儀は、寺社の庭探訪。
京都に住んでいた時期もある著者の頭の中には、京都の地図が入っている。
千年の古都・京都の名刹古刹が、「この道をこう行って、それからああ行って」と、迷いなく案内できてしまう。
そんな朝吹さんの楽しみ方は、朝早く、旅行客が湧き出す前に自転車で巡って、静かな庭を楽しむというもの。
その道には、その道の、嗜好を同じくする人たちがいる。
そうした人たちとぶつかっても、互いに場所を譲り合い、邪魔にならないように立ち回り、気を散らさぬように静かに歩き、…続きを読む