秋色の折り紙を開けると、京都の手まり歌の音色が届くようです。

このエッセイの作品には、美辞麗句は綴られておりません。
けれど、読み進むにつれて、京都を訪れたことのない人まで、この街の1200年にも及ぶ歴史を感じ、その美しさに魅了されてしまうことでしょう。

慌ただしい世の中、疲れたあなたも静寂な庭にたたずみ、ゆっくりと物思いに耽ってみませんか……。きっと、別世界が見えてくるはずです。