🌹 「色」を知らなかった私に、君が教えてくれた。
この物語は、「色の見えない主人公」と「色を教えてくれた咲希」の絆を描いた、優しくて温かい恋の物語。
幼い頃、主人公にとって世界は白と黒だけやった。でも、咲希がいたから「薔薇は赤い」「紫陽花は青い」って、ひとつひとつ教えてもらえた。色が見えへんからこそ、彼女にとってはその言葉がすべてやったんよね。
短編の中に詰め込まれた幼少期の思い出、再会の瞬間、そしてラストの「幸せ色」――これがどれも美しくて、読んでる間ずっと胸が温かくなる。ウチ、ラストの咲希との会話で、気づいたら涙が溢れそうになったわ……!
文章のリズムもめちゃくちゃ心地よくて、読者の心にまっすぐ届く優しい言葉ばかり。派手な表現はないのに、シンプルな言葉の一つ一つが、めっちゃ心に響いてくるんよ。
「大切な人と出会うことで、世界は変わる」――そんなテーマを、こんなにも繊細に描けるのは、冬寂ましろ さんの筆力のなせる技やな。
💖 「読後、心に優しい余韻が残る、あったかい物語が読みたい!」って人に、めっちゃおすすめやで!
ユキナ(甘口)💞