美しい童話のような、甘く切ない物語。一冊の絵本が、読み手、また読み手の状況によって、様々に解釈され、やがて作者の本当に伝えたかったメッセージに辿り着く展開は、上質なミステリーのようでもあり、素敵な恋物語でもあります。短編の中に、いくつの味わいを詰め込みながら、くどくなく、切なさだけを残す名作。ぜひ、お読み下さい。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(162文字)