紫田 夏来

『家族』という形に閉じ込められた、ある兄弟の物語です。

生ける土人形ゴーレムは、術者の命令には何でも従うという。 ☆☆☆ 舞台は共産党一党独裁の国チェスコスロヴィオ。魔術師の末裔ユリエは、人間らしい見た目のゴーレムを創り出し、ゾラと名…

会話らしい会話をすることもない、クラスメイトの彼女と彼。 そんな彼からの頼み事を断る理由も思いつかず、彼女は彼のあとをついて行く――――。

お題『スタート』 昨日までの記憶は、リセットされ、毎朝、リスタートする私。 そんな私を優しく見守る彼。 そんな彼に、また、恋をする。 優しい彼の思惑は？ そんな彼女の想いは、報わ…

愛し合う二人が逃避行をする、そんなお話です。

いつだって優等生として扱われてきた少女。 しかし、世界は彼女が思うほど狭くない。 高校に入り、自分よりも頭の良い人に出会うたび、彼女は劣等感に苛まれ、追い込められる。 壊れ…

これは、周りからは理解されない『愛』を求める物語____。 周りから見れば間違っている。 けれど、それしか私は学ぶことが出来なかった。 間違っていても、理解されなくても その『…

主人公の「僕」は科学の粋を極めた地下都市に暮らす少年。 ある日、忘れ去られた外の世界で一人の女性と出会う。 そこには時間軸の秘密があった。 「僕」が見たもの、彼女が教えてくれたも…

カクヨム甲子園2023最終選考作品 先日公開した「月光」の改稿作品です。 舞台は同じですが、テイストとシナリオもかなり違います。 一味違う「月光」を、ぜひ。

本作をもとに改稿した作品のリンクを貼ります！ テイストがめっちゃ違いますので、こちらもぜひ！ https://kakuyomu.jp/works/1681733066321407…

彼女は可愛らしくて、私とはまるで反対の性格で、私は彼女が好きだけれど、時折とても嫌になる。 涙を上手に使う彼女に、とても苛立つ。 でも、ある日。 『憐れんで笑ってあげるから』と…

　人は誰しも、どこかに「偽りの自分」を持っていて、本当の自分を覆い隠しながら生きている。 　それはさながらハロウィンのよう。 　 　これは、ハロウィンの夜、「偽りの自分」で仮装…

狂気の科学者の手によって、継ぎ接ぎされた身体に苦しんでいたフランケンシュタインは、北極の極寒の地で美しい女に出会う。 彼女は氷河で気候のメカニズムを調べる研究と、鯨の一種で、北極…

幸せな家って、いったい何だろう？ 私はそれを知らないね。だって、そういう家にいったことがないだ。 これから、どうすればこれを手に入れるか？それとも、これは作れるものか？ 答…

仕事に疲れた私が有給を使ってやってきたのは森林公園。 けれど足を踏み入れたのはその隣の敷地。 そこで私が見つけたものは、思いもしないものだった。 西湖 鳴さま企画「溶けそうな…

ＰＣのiTunesを起動させる。1曲目に流れ出したのは『Ｓｉｎｇ　Ｌｉｋｅ　Ｔａｌｋｉｎｇ』の『離れずに暖めて』だった。1000曲以上入ったプレイリストをシャッフルさせて、1曲目…

高校の入学式。見慣れない廊下を歩いていると、知らない男子生徒に肩をとんとんと叩かれた。 「ハンカチ落としたよ」 　その声を聞いた瞬間、理由は分からないけれど、自分の中で何かが…

私の名前は「鈴蘭」と書いて「りら」と読む。スズランの花言葉には「純粋、純潔」というものもある。りらは純粋そう、なんて言われることが多いけど、私だって人並みにそういうことには興味は…

三人グループ特有の苦しさに悩まされている高校二年生の紗良は、初めて学校をサボり一人でカラオケに行く。そこでメロンソーダを飲んで、紗良はあることに気がつくのだった。

感情なんてなければ、こんなに苦しまなくてすむのに。婚約者を親友に奪われ婚約破棄された小夜子（さよこ）は自殺を図った。 　目覚めた小夜子は西暦３０２０年の未来にいた。この国の国民は…

ある音楽家の終焉の物語。 彼は、彼女に最期に歌を歌ってほしいと願う。 終わりは始まりだった。

「私、森島さんの写真を見てみたい。見せてくれませんか」「なぜ？」「あなたが、見て、感じて、撮ったものに、とても興味があるから」

大人だなんて自覚はないし、したいわけでもない。それでも大人を求められるから、しょうがなく応えてるだけなんだ。せめて時計の針が左を向くまで、大人のフリはやめさせて。

これは、ある秋の日に出会ったあなたに宛てた手紙。 他のサイトでも公開しています。

この人と美術部で過ごした一年と少しが、俺のいままでの高校生活のすべてだ。 同じ場面を別の登場人物の視点から書いた姉妹編があります。 https://kakuyomu.jp/wo…

その駐車場で、私は小さな女の子に質問された。 「この世界に希望はあるの？」 あなたの答えは？

涙をぬぐって、地下鉄に乗る「俺」。 同級生の女子の杉浦から、スマホにメッセージが来る。 二人は恋人でもなんでもない。 なかった。

愛した人の至る場所には散らない花が咲くべきだ。

この作品はPixiv、小説家になろう、ノベルアップ＋、アルファポリスにも掲載しています。

いつかまたこの場所で 君とめぐり会いたい

◆第一詩集「月の道標」 https://kakuyomu.jp/works/1177354054889257390 ◆第二詩集｢月想うひとありて｣ https://kakuyom…

「透明人間になれる薬」を手に入れた二人の高校生が、深夜の学校で出会う話。

茹だるような暑さの真夏の日。 親子のような少年と女がある墓石の前に立っていた。少年の腕の中には、リコリスの花束が。 少年は言う。 「僕はあなたを殺さねばならない」 「僕は、あなた…

家出少年のジョンは小さな古物店の看板ネズミに拾われる。老紳士のような機械仕掛けの機械ネズミや店を訪れる客人たちとの対話の中で、ジョンは本当の死について考えていく。

短歌集です。

経験を元に書いた、独白みたいな文章です。

かなしみや空虚をテーマにした詩を集めてみました。 「光の詩」と対になる詩集。

散文置き場です。

目が覚めると青い廃墟にいた主人公と、一人の少女の物語です。 続編的なもの→『青の追憶』https://kakuyomu.jp/works/1177354054887767273

カクヨム甲子園についてのエッセイです。

あなたは、手紙を書いたことがあるだろうか。電車にでも乗れば、視界の一面がスマートフォンで埋め尽くされる現代。直筆で想いを伝えることは、物珍しくなってしまった。しかしそれは、大事な…

　ちょっとでも水に触れたら溶けてしまうように繊細な私たちは綿菓子のようだ。 　好きな人のために着飾る葉月、本当の自分を隠して生きる鈴蘭、三人グループで苦しむ紗良。 　私たちはこの…

「ミルクティーが甘くなるように水飴を溶かすから。」 4つの物語を順番に読んでいけば、この言葉の意味が分かるはず。 ミルクティー、ラムネ、砂糖水、水飴の4つの「甘さ」とそれに伴…

　学校帰りに近所の本屋の文房具コーナーに寄った中学二年生の花は、試し書き用紙にあるメモを見つける。 　そこから始まる顔も名前も知らない誰かとの文通のようなやりとり。 　言葉を…

「私」と少年は、重い病気を抱えていた。孤独に震える私は、無理だと分かっていても彼にすがりつく。……すがりつく、しかなかった。 ──私を置いていかないで、と。 ──私より先に死なな…

＿＿俺は果たして何者だったのか

ひとつの家族の行く末に 数多の自由がありますように