一宮けい

その本には秘密の文通が挟まれている。 相手は誰かわからない、それだけでつながる二人の話。 本を介して人がつながるっていう設定にまず心おどります。 設定だけでなく、ゆっくりときれ…続きを読む

本作は同性の友達を好きになった男の子のお話です。 繊細な感情の移り変わりが非常に丁寧。 だよなあ、苦しいよね。いつだって片想いはさ。 そして、この作品のほのエロもまた秀逸。エロいの…続きを読む

悪役令嬢ものは本作を初めて読みましたので、お約束とかわからないズブの素人レビュワーです。けれど、ある程度中華ドラマは見てきました。なのでそこだけは信じてほしい、この作品の中華ドラマ…続きを読む

一人の女の子をめぐって、兄弟どっちとくっつく———？ あらかじめ見出しでも掲示されてる通り、どちらかとくっつくこの物語。 『タッチ』みたいな感じの話かと思いきや、どっちがくっつ…続きを読む

30歳の男女三人の高校から、現在までのお話。 男女三人って、きれいな三角になんてなれないよね。女の子水野ちゃんは桐生くんに気があるのに、その友達の岡野くんに話を振って、桐生くんを…続きを読む

アンダーワールドとは犯罪者たちがいる、悪の世界を指す言葉だ。 そしてそのアンダーワールドはまったく離れたところにある世界ではないってことを痛いぐらい思い知らせてくれたのはこの作品…続きを読む

牛鬼、学校の七不思議、付喪神、蟲毒… かつて『地獄先生ぬ～べ～』、『結界師』、アニメ『学校の怪談』などを親しんできたアラサーにはちょっと懐かしくうれしい世界観。なんで子供も大人も“…続きを読む

どんなにいい人でも、かけがえのない人でも、毎日その友人に会いたいかっていうと、わたしはそう思わないだろう。 大人になって、毎日会うという強制イベントがなくなって、自分のそういう冷…続きを読む

ご本人は謙虚に“レビューを書くのが苦手だから”とおっしゃられてますが、全然そんなことないです。どれもいい紹介文で、わたしはここから複数の作家さんに出会いました。 悠栞さんの文章の…続きを読む

ゴオルドさんのエッセイ、どれも面白いので、いっつも楽しみに読んでます。 しかも今回は社長が逮捕されるというパワーワードをぶち込んできました。社長が逮捕され、周りの社員はトンズラし…続きを読む

仕事から疲れて帰ってきて、かわいい男の子たちがころころとじゃれ合っているこの小説読んでると疲れもふわっと溶けるような気がするんですよね。おお、紡（つむぐ）、今日も可愛いじゃん？みた…続きを読む

自分はいわゆる怪人小説を初めて読みました。ですが、ナレーションの口調が丁寧で優しく、どこか子どもの頃にかえったような懐かしさを感じながらするする読んでいけます。 そんなナレーショ…続きを読む

パンダさんがカクヨムコン7に参加されている作品を紹介されております。 ただ作品を紹介しているわけではなくって、パンダさんの時々見せる創作論にしびれてます。 わたしは特に13話の「…続きを読む

荒々しい戦女神リアナーレが一変、スプーンよりも重い物を持ったことがない聖女リアナになってしまい、しかも生前の思い人冷酷王子ことセヴィリオに溺愛されるっていうお話です。 主人公はま…続きを読む

母が囲碁になるっていうのは奇想天外な発想でした。世の中ものがこんなにある中での囲碁。星とか木になったとかではなく囲碁。 しかも囲碁になってからの母親の発言がかなりリアルで、小言と…続きを読む

雪が滅多に降らない九州。実家に里帰りした主人公翔太は、よく知る街が、まるでシュガーパウダーを纏ったお菓子の街に見える。 わたし自身雪が全く降らない地域で生まれ育ったからよく解るけ…続きを読む

本作は『リーベストロイメ』のスピンオフ作品です。リーベの二人にまた会えました！ 誕生日って、他の人にとってはなんでもない日でも自分にとっては特別な1日ですよね。好きな人と過ごした…続きを読む

テープ起こしに清掃業、プレステのモニター会、さらにはキャバクラメインの不動産まで。 マニアック、時々アンダーグラウンドで非常にディープ。知らない世界がのぞき見できること、それがエ…続きを読む

今作でわたしはいわゆるBL小説を初めて読みました。 ですが、これはどちらかというと、性的少数派（LGBT）の小説であり、また普遍的な愛、というお話でした。だから恋愛小説を読みたいす…続きを読む

男娼エレンと彼を買った人々の、肌触れ合うひと時を切り取った作品。 とにかく優しく、でも境界線はちゃんと引くプロフェッショナルなエレン。彼が受け止める様々な客たちとのどうしようもな…続きを読む

　実はここだけの話、ずっとこの作者様である藤光さんを女流作家さんだと思ってたんです、わたし。 　後で知った時は衝撃でしたよ、はい。でもなんでそう思っていたかと申しますと、作者の藤…続きを読む

クラシックの重奏が響き渡るような、独特の文体で綴られるエッセイ。中毒性ありです。

筆者のうつの実体験の話と、読者に向けたメッセージが静かに響きます。
逃げることは恥ではないし役に立つ。本当にそうだと思います！