先日、母の兄が亡くなりました。
肺炎(コロナではない)で弱っていた所に夏の熱でやられてしまったのだろう。ということでした。
叔父は、若い時に精神をやられて、その後もさまざまなことがあり、最終的には精神病棟で長い時を過ごしていました。
母の話では、長男という理由で、やりたいことを我慢して実家に残り、その人の良さから色々な人に裏切られたとのことです。
躁状態で大騒ぎをしていた叔父を思い出す度に、そうなってしまった境遇に憤り、叔父の人生はなんだったのだろう、と思っていました。
私は急な話で仕事を休む事ができず、遠く離れた街にある火葬場へ行く事はできませんでしたが、付き添った弟の話では、母は号泣していたそうです。
私事が長くなりました。
つまり、私が言いたい事は、きっと母にとって叔父は、ただ、生きているだけで母の心の拠り所になっていたのではないでしょうか。
私達は生きているだけで価値のある、そんな存在で、誰一人蔑ろにして良い人間などいないのだと、私は叔父と、この作品の作者様に教えられた様な気がします。
長文失礼致しました。