「確かに母は囲碁でした」以上の感想は書けない気がするのですが、とにかく、読んでよかったのです。そして、囲碁をしてみようと思うのです。母も大事だと思うのです。とても良いです。
母が囲碁になるっていうのは奇想天外な発想でした。世の中ものがこんなにある中での囲碁。星とか木になったとかではなく囲碁。しかも囲碁になってからの母親の発言がかなりリアルで、小言と言ったりシリアスになりきらず、気の抜けたことを言うところが、本当にある家族を眺めているようでした。そして家族の温かみのある描写が素敵。読んでいると、切ないのに日向ぼっこしている気分になります。
よくある話じゃないと、そこは否定しますが、『母は囲碁です』そう言われたら否定する必要がない。
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