不思議な読感と心地よさ

不思議な読感。

今コロナで起こっている“日常”を彷彿とさせる設定が、藤光さんの手にかかるとSFとなって、どきどきしました。

薄くなった雲から覗く青空と鮮やかな蝶の羽。絵的にもきれいなコントラストのシーンが最後広がり、さらに主人公の心情ともリンクして、非常に印象的なラストでした。

今ある閉塞感に少しだけ心地よい風をもたらしてくれそうな、息をするのを楽にしてくれるようなそんな作品です。なんといっても素敵ですので、ぜひ。