この物語は、愛と正義の物語です。
しかし、押し付け合う正義や、独りよがりの愛ではなく、互いのことを思い慈しむ愛と歪んでしまった心を正しい形に戻すための正義が描かれています。
とても美しく、とてももどかしく、そして何より最後には、物語の世界や人々がとても好きになる作品だなと思いました。
それぞれに事情があり、同情する理由があるにせよ、ヘイトの貯まる人物というものはいます。
しかし、その人物に気づきが生まれたとき、なぜか我々はそこに人間味を感じてしまいます。そして、親近感が湧いてきます。
我々の心理の変化すら、意図せずして、この物語は引き起こします。つまりはそれが感動というやつです。
とても素敵な作品で一気に読んでしまいました。
焦ったくも愛おしい、素敵な物語。
是非読んでみてください。
しょ、小説が上手い!!!!
特有の焦れったさと切なさを生む設定、魅力ある生き生きとしたキャラクター達、無理の無い伏線、世界観にあった美しい文章!
★を何故3つしか押せないのか? 花丸つける機能下さい!!!
凄い好きです……!
読んでる間ずっとワクワクしたりキュンキュンしたり悲しくなったり感情が大きく揺さぶられました。
一つの物語として凄く綺麗に纏まっているので、これは是非とも紙の本一冊で読んでみたいですね。
書かれるかもしれない番外編も楽しみにしております!
百点満点……と言いたいところですが、気になった点が一つ。
「私は貴方の愛する聖女じゃないので、今日も隠れて筋トレをする。」というキャッチコピーですが、筋トレ要素が薄かったのが少し肩透かしを食らった感じがしました。
リアナーレは勿論隠れて筋トレしますし、アクションもありますが、勝手に期待した分、少しそこは物足りなさを覚えました。
タイトルにある要素は存分に楽しめましたし、他の点もよろしかったので満足しております。
ごちそう様でした!
番外編も次回作も楽しみにしておりますー!!
溺愛ものジャンルのヒロインと言えば。
周囲の誰からも踏み付けにされてきたドアマット系?
不本意に嫁いで不相応な身分を得てしまった清純派?
いやいや、この作品のヒロインはひと味違う!
戦場で命を落とし、かよわき聖女様の肉体で目覚めたのは、戦女神・リアナーレ。
聖女様の夫は、リアナーレの幼馴染で恋心を封じた相手、第二王子・セヴィリオ。
妻を溺愛する夫に正体がバレないよう、リアナーレは秘めた想いを抑えつつ彼のサポートを始めます。
想い人から愛されているのに自分の身体じゃない、というジレンマの苦しさもさることながら。
戦女神時代の知識と経験を活かし、どんどん活躍の場を拡げていくリアナーレがとにかくカッコいい。
ドレスの下の太ももに隠しナイフを仕込んだり、自ら戦場に出て行く聖女様がどこにいるのよっ!笑
本作一番のイケメンは、間違いなく彼女でしょう。
一方のセヴィリオにも、何か隠し事があるようで……?
過不足のない明快な文章に、テンポ良く進む起伏に富んだストーリーで、するする読み進められます。
この設定ならではの両片想いシチュエーションが実にお見事。恋愛パートのドキドキ感もあります。
ただの溺愛ものは胸焼けしちゃうという人にもオススメできる作品です。
あなたもイケメンすぎるヒロイン・リアナーレに惚れましょう!
荒々しい戦女神リアナーレが一変、スプーンよりも重い物を持ったことがない聖女リアナになってしまい、しかも生前の思い人冷酷王子ことセヴィリオに溺愛されるっていうお話です。
主人公はまったく違う人の人生を背負い、第二の人生を歩みだしますが、聖女のお仕事は星詠み、つまり占いをやっていました。でも中身は刀を振り回しまくることに極ぶりした戦女神・リアナーレ。どうやってこの危機を脱するんだろうと思ってみていましたが、そうきたか! リアナーレさん、ただ腹筋を鍛えてるだけじゃないですね(笑)
本作のほんわかした文章にキュンとさせられます。細かい小道具もかわいいのなんの。その世界観とは逆に、リアナーレのセヴィリオに対する感情は本当に切実で、読んでいて切なくさせられます。うわーわかるわ…。
読んでいて何度もキュン死しました。ぜひ皆様も心臓ぐわんぐわんさせられましょ。