「近未来 人外」を含む小説

　西暦2320年、世界は寄生菌『珊瑚』に蝕まれていた。 　感染者は異形となり凶暴化し、生物災害を引き起こす。 　災害を鎮める切り札は毒素を宿す有毒人種《ウミヘビ》。ニコチンやタリ…

あるところに誰もがうらやむ才能を持った科学者がいた。 科学者は天賦の才を得た代償なのか、天涯孤独の身で愛する家族も頼れる友人もいなかった。 愛情に飢えた科学者は存在しないのであれ…

「あたし、カッコよくてイケメンな人が好きなの」 　ある日、大好きだった幼馴染の女の子は僕にこう告げた。しかも、カッコよくてイケメンな僕の弟と付き合うことになったらしい。ショタっ…

この世界はいつ始まり、だれがなんのためにつくったのか？　今その問いに答えよう。以下あらすじ。 この世界を創造した作者が、世界を管理するために作った神の道具『神具』《しんぐ》しか…

　今よりほんの少し未来。世界を騒がせた大きな戦争から３０年後の、２０７０年の日本。高度に発達した科学文明と、その日常に調和し、溶け込む、人と、人ではない者たち。ベールは取り払われ…

【柳生一門】の若き【武芸者】柳生十耶の成人を１年後に控えたお披露目の【宴】で、要人が毒を盛られた。 【宴】の参加者に【医療忍】がいたので、応急処置が間に合い一命は取り留めた。 …

メイド斡旋業者で働く主人公は、ある日事務所を訪れた壮年男性の奇妙な依頼を受けることとなる。 その内容とは、屋敷に住み込み、一年間ご令嬢のお世話をするというもの。 依頼を受けるに当…

東京人外同盟の暗殺者として働く宇宙人のアルカは、新たに暗殺部隊に加入した人狼の朔とバディを組んで任務に臨むことになる。 ※この作品は2024年3月に発行された文芸部の部内誌および…

　2057年・日本 　2030年代より二度の対外戦争を経験したこの国は、十数年の時を経て復興の最盛期に立っていた。 舞い戻った平和に酔いしれた人々は、過去に払った多くの犠牲を忘…

本作品はディストピア系近未来SFものです。 本作の主人公であるアンドラ・スコティノスはガスマスク無しではまともに外を出歩けない区域に自らの拠点を構えており、そこで仕事を引き受けま…

ペンギンが飛べないという妄説は21世紀の初頭までは常識でした。人類のその認識がどのように変わっていったのか、それを学ぶ一連の講義の第一回です。

　本稿では主人公が変更された際の物語の変遷を検証した。 　まず、惑星・ピセムにある絶海の孤島——「トマス・プランテーション」に十体のエージェントを用意する。エージェントは■■■…

『P細胞』によって兵器に改造された生物、『プレデター』が跋扈する近未来。同じくして『P細胞』を体内に宿して、日夜戦う年端もいかない少女『ペガサス』たちはアルテミス女学園にて生活を…

大文字学園高校の文芸部員である僕、袴田玲（はかまだ・れい）にはちょっと変わった先輩がいる。 いつからとも知れず文芸部室に居座って本を読みコーヒーをすする彼女、化野数多（あだしの・…

2032年、高校生になったばかりの木谷竜二は、幼馴染である蒼月朝香が良からぬ噂の多い廃工場に出入りしている、という話を耳にした。竜二はその真相を確かめるためにその廃工場に向かった…

　二〇三五年、ジェンダー平等を訴える若者たちの間で流行し始めたのは、自分の性自認などを色で明確に示すジェンダーアクセサリーだった。 　ケンジは幼い頃から、男性にも女性にも好意を抱…

異世界との門が開いて五年。うちの学校に異世界から人外の交換留学生が来ると言う。 この作品はPixiv、小説家になろう、ノベルアップ＋、アルファポリスにも掲載しています。

プライマルとは、動物と人間の遺伝子を併せ持つ存在である。

orangeの街。影が犇めく砂漠の世界に、少女ルデは生きていた。自我もなく、ただ花々の枯れ逝く故郷で生死感のない心を、持ち続ける。そんな時の流れに身を置く彼女は、川で拾った鉱石を…