概要
まず、惑星・ピセムにある絶海の孤島——「トマス・プランテーション」に十体のエージェントを用意する。エージェントは■■■■。■■■■、これを「その一体が主人公の小説」とした。
彼らの中には人外——人殺しモンスターが紛れており、人外側は自分たち以外の人間を殺すことを、人間側は人外を見つけて排除することをそれぞれ目的とした。
(中略)
結果、すべての試行で異なる結末が得られた。■■■■は目的を達成できず、■■■■は目的を達成できた。■■■■は相打ちとなり、本人は死亡した。また、■■■■。全試行の中で■■■■を見つけることができたのは■■■■のみであった。
本稿の最後には、■■■■。
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!SF系人狼サスペンスへようこそ。
キャッチコピーが、『この世界に主人公はいない』なのが、まさにこの物語の核心を衝いていると思われます。その回ごとに主人公の視点が変わり、時に生き残り、時に即死亡し、時に人外として人間を亡き者にする。
舞台は、惑星・ピセムにある絶海の孤島「トマス・プランテーション」
彼らの中には、"人外"という名の人殺しモンスターが紛れていて、人外側は自分たち以外の人間を殺すことを、人間側は人外を見つけて排除することをそれぞれ目的としたSF系人狼サスペンス。
役職があって、朝食の時に人狼ゲームのように犯人を捜すというのも、かなりそれっぽい演出で、人狼系が好きなひとはこの時点でわくわくしちゃうかも。
しかし…続きを読む - ★★★ Excellent!!!面白いですよ!読めば読むほど引き込まれます。
トマス・プランテーションに集められた、軍人、美女、社長、奇術師、シェフ、ニート……。(他にもいる)
そこは逃げ出せない場所。
殺人事件がおきる。
犯人は誰だ!
この物語の面白いところは、この殺人事件の流れを、主人公をかえて、何回か繰り返す事です。
視点が変わり、あらたに分かること。
それだけでなく、主人公がかわり、行動が変わり、導かれる結末が変わってきます。
物語のあちこちに、効果的に伏せ字がしてあります。
物語が進むにつれ、その伏せ字が解放され、なんと書いてあるのか読むのが快感です。
次の主人公は誰?
結末はどうなるの?
読者はワクワクしながら先を読めるでしょう。
セクスィな場面や…続きを読む - ★★★ Excellent!!!従来の小説の枠組みに縛られない「ミステリー」風味の「サスペンス」小説!
群像劇で1人称多元の珍しい「サスペンス」小説です。
内容としては、とある場所に集められた10人に対し、とある大きな事件が起こります。しかし、奇妙な事にその事件の当事者から、とあるメッセージが届くのです。
この小説の面白さは視点です。1人称多元という珍しい手法をつかって、同じ物事に対し、視点が変われば思考はどう変化するのか? そこにこそ、この物語の楽しさがあるわけで、ミステリーの深みがある訳なんですが、私としては、この物語は、ミステリーというよりサスペンスかなと思います。あ、いやいや、もちろんミステリー的な面白さはありますよ、でも、この視点を変えるからわかる何かが、なんというか、サスペンス…続きを読む - ★★★ Excellent!!!物語の結末はどこへ向かうか。新感覚、試行型サスペンスのSF群像劇作品!
絶海の孤島に設けられた館「トマス・プランテーション」に呼び寄せられた、十名の「エージェント」。
館の主ウエサワ氏は不可解な死を遂げ、その発見と同時に滞在者たちへ死亡した当人から音声メールが届く――という、一見すればミステリー小説の定番らしく始まるこの物語。しかし、タイトルにもあるように、主軸は推理ではなく、試行なのです。
第一の主人公は、軍人レスター。彼の視点(一人称)を通して、この舞台と事件の概要、大まかな登場人物を知ることができます。SFであり、世界は滅びの危機に面しています。滞在者十名の中には人外が紛れ込んでおり、人間側が人外を見つけ出して排除しない限り、デッドエンドは避けられ…続きを読む