従来の小説の枠組みに縛られない「ミステリー」風味の「サスペンス」小説!

群像劇で1人称多元の珍しい「サスペンス」小説です。

内容としては、とある場所に集められた10人に対し、とある大きな事件が起こります。しかし、奇妙な事にその事件の当事者から、とあるメッセージが届くのです。

この小説の面白さは視点です。1人称多元という珍しい手法をつかって、同じ物事に対し、視点が変われば思考はどう変化するのか? そこにこそ、この物語の楽しさがあるわけで、ミステリーの深みがある訳なんですが、私としては、この物語は、ミステリーというよりサスペンスかなと思います。あ、いやいや、もちろんミステリー的な面白さはありますよ、でも、この視点を変えるからわかる何かが、なんというか、サスペンス的なものをかんじちゃったりするんですよね。私。

という感じで、既存の小説の枠を超えている感じがする小説でして、ちょっと私は上手く表現することはできないですが、ミステリー好きな人には刺さる小説だと思います。ただ、読了感はミステリーじゃないと感じる人もいるとは思うのですが……。

といかく不思議な小説です!

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