SF系人狼サスペンスへようこそ。


キャッチコピーが、『この世界に主人公はいない』なのが、まさにこの物語の核心を衝いていると思われます。その回ごとに主人公の視点が変わり、時に生き残り、時に即死亡し、時に人外として人間を亡き者にする。

舞台は、惑星・ピセムにある絶海の孤島「トマス・プランテーション」
彼らの中には、"人外"という名の人殺しモンスターが紛れていて、人外側は自分たち以外の人間を殺すことを、人間側は人外を見つけて排除することをそれぞれ目的としたSF系人狼サスペンス。
役職があって、朝食の時に人狼ゲームのように犯人を捜すというのも、かなりそれっぽい演出で、人狼系が好きなひとはこの時点でわくわくしちゃうかも。

しかしながら、非力な人間側が人外にやられてしまう描写は残酷で、性的な描写も所々あったりします。私はグログロ大丈夫なひとなので、ここまで振り切っている作品は評価しちゃいます。無駄なものはひとつとしてなく、作品に必要な描写であり、それも含めて作品の色だと思っているからです。

最期に生き残るのは人間か、それとも人外か。
閉ざされた孤島で、"主人公不在"のサスペンスが始まる――――。


とにかく読んでみてから、合うか合わないかを確かめて欲しい作品。
推理もの、サスペンス、人狼系が好きな方には刺さる作品!
ちなみに私は、現在進行形ですごく楽しめてます(*'ω'*)b


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