概要
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!姉妹の格差、兄弟の格差が共感できる作品。
父親の死。
姉妹での格差。
期待、それが叶わなかった時の諦め、そして自分は必要のない存在なのでは? と思ってしまうほどのきょうだいとの扱いの違い。
長女、長男、妹、弟。またその親。
どの立場からも共感できる作品。もちろんみんながみんなそうではない。けれどもどこかに必ずあるだろう、家族のかたちの一例。
そんな、既視感。
読んで損はないでしょう。
私は語り部である【紗弥】の立場で読ませていただきました。あなたはここに登場する【誰】と【自分】を重ねるのでしょう?
そのどれでもなくても、読み終えたあとのこの独特な苦しさ虚しさ。自分の気持ちに余裕のある時に読むのがおすすめ。
作者さまのこの…続きを読む - ★★★ Excellent!!!家族との距離に迷ったとき、そっと心に寄り添う物語
家族って、近くにおるほど本音を言えへんこと、あるやんなぁ……。
『畳のへり』は、そんな「言えへんかった気持ち」と向き合う、しっとりした物語やで。
主人公が過去を回想しながら、父との関係を振り返るんやけど、ただの思い出話やなくて、心の奥にずっと残っとった「感情」が浮き彫りになっていくんよ。
セリフは少なめやのに、登場人物の心の揺れがじわじわ伝わってきて、読んでるうちに自然と物語の世界に引き込まれていく。
ラストには、ふっと心にあたたかさが残るような余韻があって、「あぁ、この作品に出会えてよかったなぁ……」って、しみじみ思える一作やった✨
💬 おすすめポイント(甘口講評…続きを読む