重力加速度

全体的にものすごく共感しました。 現実に居る人間というのは、単層で構成されているわけではないはずなので、様々な感情や行動心理を踏まえて組み立てていくことで、初めて深みのある人間が出…続きを読む

主人公の抱える深い絶望感と、その理由が900文字という制限の中で見事に表現されていました。読了後は、私も祈らずにはいられません。

友達とはまた会えるかもしれないけれど、"今のあなた"に会える可能性はもう無いんだという視点は考えたことがありませんでした。確かに、そう思うと「別れ」の重みも違ってくると感じます。

目まぐるしく流れる日々の中にある愉快な出来事がほほえましく、温かい気持ちになりました。ふと立ち止まった時に、自分の人生の中からもお話のような出来事を探してみたくなります。

私も似たような経験があるので、この作品を今日この日に見つけられて良かったなと思います。 主人公が負った傷も、それはそれと受け止めて、それでも自分はこういう人間なんだと認められる日…続きを読む

二人のすれ違いぶりがリアル。双方の視点を描くことで「あの時のあれは…」とじわじわ分かってきて、読む手が止められませんでした。 ある意味、お互い一生忘れない友達になったんじゃないかな…続きを読む

卓球を通したコミュニケーションが、二人だけの世界をより強調していたように感じます。ただ、卓球を通さないとお互いの気持ちを打ち明けられなかったと思うと、とても切ない気持ちになりました…続きを読む

傍から見たら小難しい話でも、当の本人同士では通じ合っている関係性。
こんなんなんぼあっても良いですからね。爽やかな青春が詰まっていて最高の作品でした！！

私も主人公のように「昔から変わらない」と言われるタイプなので、この小説の心理描写一つ一つに、とても共感できました。 「親友」だから自分と同じライン上に存在していると思っていたのに…続きを読む

短いお話の中に、たっぷりのドキドキが詰まっています。読み終わった時、「あら～！」と声が出るはずです。私はそうでした。

短編＋舞台が学校ということで、ディストピアの世界がコンパクトにまとまっていました。展開もスピード感があり読みやすかったです。 ラストの余韻から、この物語の世界だけでなく、私たちが…続きを読む

文体から、鮮やかな世界が広がってきました。
夏にまた読みたくなる瑞々しい作品です！

物語の世界に引き込ませる文章力が凄まじく、没頭して読みました。
読み終わった後、私の顔も読む前とは全然違う顔だった気がします。頑張れ主人公！

お洒落な文章で、情景が目に浮かんできました。
特別大きな事件は起こらないのに、読んだ人の心に残る素敵な短編だと思います。

親子同士ですれ違ってばかりだったけれど、お互い不器用でよく似た親子なんだなと思いました。主人公一家がこの先、思い出や家族のことを皆で話せる日が来ることを祈ってしまいます。

そう遠くない未来に本当にありそうなリアリティを感じました。人間を量産させるために退化させるのが、何とも言えない苦みがありますね．

騒がしい現実からふっと離れてみたい時に読みたいお話だと思いました。私はリスナー編のような、複数の視点が一つの出来事に繋がる展開が大好きです。

続きも楽しみにしています。

遠く離れていても、辛い状況でも、昔の関係のまま手を取り合える人が居るのは素敵なことです。それをこの物語から実感しました。心が温かくなるような素敵な作品に出会えて良かったです、ありが…続きを読む