概要
医学部に通う二人が抱える闇とは
相原詩織:私立医大に通う一回生。やや気の強い性格をしているが、話すことが得意で大学内では友達が多い
西原美羽:同じく私立医大に通う一回生。大人しい性格をしていおり、他人と接するのを苦手に感じている。相原詩織は大学からの友人であり、唯一の友人でもある。
西原美羽:同じく私立医大に通う一回生。大人しい性格をしていおり、他人と接するのを苦手に感じている。相原詩織は大学からの友人であり、唯一の友人でもある。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!掛け違い、すれ違う二人に、人生を見る
※読み合い企画からのレビューです
二人の主人公、詩織と美羽
医学部にて医者を目指す二人だったが、必死に努力して食らいつく詩織に対し、美羽はどこかやる気がなく──という導入から始まる本作品は、「価値観の違い」をテーマにしている
真面目に医学を志す詩織に対し、美羽は一見不真面目に見える
しかし、彼女には彼女なりの価値観があり、理がある
本作品は、前半が詩織視点、後半が美羽視点なのだが、美羽視点になった途端に読者は理解する
詩織は、美羽のことを、何も知らなかったのだと
価値観、性格、趣味──あらゆるものがすれ違っていた二人
そして、衝撃的なラストでも、そのすれ違いが徹底的に描かれる
だが、…続きを読む - ★★★ Excellent!!!すれ違い、仕返し、本心。
皆が羨む私立医学部に入学した詩織と美羽。
過酷なスケジュールで組まれる講義と厳しい試験が容赦なく二人に降りかかる。
進級に向け勉強をする二人だったが、心の消耗によるものか、内向的な美羽が本心を垣間見せる。
この行動がとある事件を引き起こし……
・
「禍福は糾える縄の如し」という言葉がある。
幸福と不幸はより合わせた縄のように絡み合い、どう転ぶか分からないことを指したものだ。
この作品は詩織と美羽の建前と本音、周りの環境が影響しあい、一般的に「幸福(不幸)」とされることが、そう呼べなくなっている。
物語の進行とともに、彼女達の立ち位置が刻々と変わっていく。物語の先…続きを読む