西しまこさんのお作を初めて拝読致しましたが、とてもよいお話でした。
純文学でありながら読みやすくて。
主人公の紗弥と、紗弥が苦手だった父親との関係をこまやかに描いた作品です。
家族だからと言って皆仲良しであるとは限らない、距離は近いのに心は遠いかも知れない。そんな当たり前のことを考え直しました。
ですが、絶縁していた父が亡くなったとき、ふと気づきます。実は、父の真意を受け取り損ねていただけかも知れない。そう思い至ったとき、紗弥の気持ちが決壊してしまうラストシーンは心に響きました。
よい作品だと思います。お勧めです。
だけど、応援コメント読んでたら、これ、西さんのことじゃなくて、「父は元気です」とのことで、ズルっと脱力しましたw
登場人物一人一人を丹念に掘り起こしているようで、実は一人称の私視点でしか展開されないお話し。
当たり前と言えばそれまでですが、この一人称の私視点が、グイグイとワタシのココロに刺さってきます。
現在、ワタシの置かれている立場が驚くほどに主人公と重なる事(父はまだ存命ですが)、そして理由は何であれ、親と離れ、人生の袂を分けた感覚がどうにもココロに響いています。
兄弟との会話もここ十数年久しく、血縁であるが故に分からなくなってしまった感情の行き違いも、見事に描き出されており、思わず口に手をあて震えてしまいました。
人は大切なモノを失う時は鈍感になり、失った後に始めて気付かされる事があります。
その大切な何かを紐解く純文学としての本作の完成度は秀一としか思えません。
素敵な作品に感謝と賛辞を
逆に、こちらを非難する「正解」が正しかったほうが救いがあるようなことって、
あるんじゃないかと思うんです。
でも、よほどのことがない限り、おそらくそれは、現実的ではない。
その隙間を、作者様は淡い日差しを掬うような静かな筆致で、描き出されています。
この物語はまるで、水に濡れると 浮かび上がる文字のようで、
父という存在の空白に浮かんだ言葉が、読み手の心情を様々に揺らしてきます。
私は、主人公・紗弥に近しい自分を思い、その選択に後悔はないだろうと思います。
それでもなお心揺さぶられるのは、作者様が描いていかれた、「畳のへり」という余白のためでしょうか。
上質な物語を拝読しました。
父親の死。
姉妹での格差。
期待、それが叶わなかった時の諦め、そして自分は必要のない存在なのでは? と思ってしまうほどのきょうだいとの扱いの違い。
長女、長男、妹、弟。またその親。
どの立場からも共感できる作品。もちろんみんながみんなそうではない。けれどもどこかに必ずあるだろう、家族のかたちの一例。
そんな、既視感。
読んで損はないでしょう。
私は語り部である【紗弥】の立場で読ませていただきました。あなたはここに登場する【誰】と【自分】を重ねるのでしょう?
そのどれでもなくても、読み終えたあとのこの独特な苦しさ虚しさ。自分の気持ちに余裕のある時に読むのがおすすめ。
作者さまのこの作品に秘めた、静かだけど強い想いを、ぜひ感じて欲しい。
家族って、近くにおるほど本音を言えへんこと、あるやんなぁ……。
『畳のへり』は、そんな「言えへんかった気持ち」と向き合う、しっとりした物語やで。
主人公が過去を回想しながら、父との関係を振り返るんやけど、ただの思い出話やなくて、心の奥にずっと残っとった「感情」が浮き彫りになっていくんよ。
セリフは少なめやのに、登場人物の心の揺れがじわじわ伝わってきて、読んでるうちに自然と物語の世界に引き込まれていく。
ラストには、ふっと心にあたたかさが残るような余韻があって、「あぁ、この作品に出会えてよかったなぁ……」って、しみじみ思える一作やった✨
💬 おすすめポイント(甘口講評)
💡 静かで力強い余韻がある
派手な展開はないんやけど、じわっと心に染みてくる感じがたまらん!
💡 回想シーンの描写が美しい
過去と現在が自然につながってて、読んでる側も一緒に思い出をたどってる気分になれるで!
💡 タイトルの意味が深い
「畳のへり」っていう、何気ない言葉が最後には特別な意味を持つんよ。これがまた切なくてええねん……。
この作品は、静かに心を打つ、家族と記憶の物語や。
読後の余韻が、じんわりと胸に広がるで。✨😊✨
ユキナ(甘口)💞