「芥川龍之介」を含む小説

　地上では春一番が梅の香りを運ぶその日、真冬の湖の上に積もった新雪さながらにふわりと白い雲の上では、釈迦如来様を初めとする仏尊の歴々が陽光よりも眩い後光によって年に一度の晴れの舞…

苗字オークションにやってきたのは理由がある。 最高の苗字には約束された幸せがある。 なんとしても「西園寺」を落札してやるのだ！！！ ↓前回の投稿↓ 『【カクヨム異聞応募作品…

元ネタは、 今昔物語集巻三十第一話「平定文仮借本院侍従語」 宇治拾遺物語巻第三ノ一八「平貞文本院侍従等の事」 女好きに関しては在原業平と肩を並べる平安好色貴族、平貞文のお馴染み…

のろけるガールズ

失恋して傷ついた芥川龍之介は、親友恒藤（井川）恭に、島根で心の傷を癒せ！　と招かれます。芥川は藁にも縋る思いで島根の親友を訪ねます。しかし芥川は、失恋の傷を癒して欲しかったのでし…

ある日の暮方の事である。一人の下人が、羅生門の下で雨やみを待っていた。 下人は近隣で女児のパンツを盗んでは被って歩く、ホワイトパンツクリーチャーとして有名な男だった。 ある日、下…

これはある精神病院の患者――第23号が誰にでも喋る話である。 「河童とは人類が抱いている想像とはかけ離れており、美少女しかいない。繁殖の方法、文化、政治に芸術、思想まですべてが人…

芥川龍之介の『袈裟と盛遠』を下敷きにしています(ということは『源平盛衰記』を更に下敷きにしているということになります)が、未読でも理解できるはずです。理解できない、描写に納得いか…

旧作、没供養とでも申しましょうか。1997年に執筆した、原稿用紙32枚ほどの短編小説。ファンタジー風、近世～近代くらい？　 天使と堕天使が出てきます。 古典みたいな文体での書き方…

『地獄変』――それは、絵師・良秀の絵に対する執念と破滅の物語。 良秀に師事し、良秀をもっとも間近で見てきたであろう人物。それは、作中では名も与えられていない「良秀の弟子」。 別視…

また芥川龍之介が憑依しこのような短編を書く事になったのは不幸中の幸い。 この世は地獄、生きて地獄、死んでなお地獄を歩む針の筵。貴方は死後の世界を信じますか？私は其れを確かにこの眼…

ーー好きな女子と思うがままにエロいことできたら。 　誰もが抱く願望を官能小説という形で叶えている高校三年生の受験生・時瀬は片想いしている女子に彼氏ができたことを、三年四組の女子の…

芥川龍之介が、その死を前にして谷崎潤一郎と交わした『論争』について、 勝手な妄想混じりに語ってみる。

「これはライトノベルではないと思います」 日常の営みから隔絶された、大学院生の二人。 現代が生み出す不安の海の中で、「私」は何を想うのか。

芥川龍之介の蜘蛛の糸のパロディー 400文字の小説 投稿テストなので消すかも

この世界は狂っている。だからこそ美しい。ああ、美しい。まるでゆらめく蝶々のように。 1話完結。3分で読めます。 ある朝、目覚めると芥川龍之介が憑依し、その勢いのまま30分一直線で…

芥川龍之介の名作『トロッコ』のオマージュ。 ※トロッコは出てきません。

図書館でのひととき。彼女にとって僕は紙魚で、僕にとって彼女は眼中の人だった。