「童話 子ども」を含む小説

子ども園では、パパとママのいない子どもたちがくらしています。 みんなおりこうですが、ひとりだけ、もんだい児がいました。 カクヨムコンテスト10【短編】応募作 引用文献 松村明…

僕は四歳のとき山で道に迷い、大きなクスノキに棲む木霊（こだま）と出会った。 こだまは、そのまま山を離れ、僕の家の庭にあるクスノキに棲みついた。 子どもの姿をした木霊と僕は、友だち…

プロローグ 僕はこれらの話を、祖父から聞きました。祖父はそのまた祖父から聞いたそうです。そのまた祖父の祖父は、星々から聞いたとか。ほんとかどうかわからないけれど。 小さな小さ…

ゴールデン・レトリバーのレオンがひとりで家を出てしまった飼い主の子どもを追って外に出る話

ある魔道人形の死と、子どもたちの歌。

「どうしたもんか……」 困り果てたサンタクロースの前に現れたのは、小さな小さな女の子の二人組。 pixiv小説子どもチャリティー企画 ブックサンタ2024　参加作品

すずや町にある祖父母の家で奏（かな）が母と四人で暮らしていたのは、幼稚園に入る前。父が隣りの県に単身赴任をしている数年間のことだった。 同居していた叔父が結婚し、祖父母に同居する…

小学六年生、ヒーローになりたかった女の子「皇妃 姫」。 小さくて、柔らかい華奢な体とは裏腹に前を真っ直ぐ見すえる大きく強い瞳は正義に燃える光の焔。 ふわふわした長い茶髪の、まるで…

クロノヒョウさま自主企画、第61回「2000文字以内でお題に挑戦！」企画用に書き下ろしました。 第61回目のお題は「一角獣のため息」。 今回は童話っぽいナニカで参加です。ちょっと…

そう、あなたはぼくの神さまだから。 学校から帰ったら、ぼくはひとりで近くの公園に行く。同学年の子たちが楽しそうにサッカーをしているけれど、ぼくの待ち合わせ相手は別にいるのだ。これ…

母に寝付かせてもらった子どもの頃、就寝前に読んでもらった童話の短編集が忘れられない。 当時の私が読み聞かせで幸せを感じたように、たくさんの子どもたちにも幸せを感じてほしい。 親子…

公式自主企画「怖そうで怖くない少し怖いカクヨム百物語」 の応募作品として書き下ろしたモキュメンタリーです。 以前から書きたかった、不思議ミステリー系のホラー（マイルド仕様） 子…

無邪気で、意地っぱりで、子どもみたいにおこりんぼうな所もある、偉大な魔女の話。

カドカワ読書タイム短編児童小説コンテスト 中間突破作品です！ （「五月の章」部分のみ） 読みやすく仕上がっています。 最後まで書いたので、読んでくれたら嬉しいな。 ＊ 「おば…

ココロの栄養

ある日、おじいさんが竹林に入ると、不思議なことにまばゆく光る竹を見つけました。光る竹をそっと切ると、中には美しく光る小さなサメが入っているではありませんか。子どもがいないおじいさ…

私の大好きな童話作家の思い出を綴ります。 子どもの時から、ずっと好きでした。 この人のことを、いつか書きたいと願っていましたので、その夢が現実のものとなった今、幸せを噛みしめてい…

2024年5月19日（日）文学フリマ東京38（＠東京流通センター）で頒布予定のアンソロジー第二弾『飛ぶ子ども』（ドロップス書房）所収予定の短編です。 大人のための仄暗い幻想童話…

　コトコが小さく鳴いたように聞こえた。 　それは風の音だったかもしれない。 　でもぼくたちは、コトコの返事だと思うことにした。 　コトコは生きたがっている。そう思いたくて。 １…

福娘童話集の小話「ほどほどに」をアレンジしてみました。 寒い冬の夜、子どもたちが「火の用心」と声をかけながら街を歩きます。 街に漂う夕飯の香りに、子どもたちの意識が「火の用心」…