「しずくにだけ、教えてあげる。おばあちゃんはね、魔女なんだよ」
もう、この冒頭のおばあちゃんの言葉で、引き込まれました。
小学生のしずくにとっておばあちゃんは特別な存在で、そんなひとが秘密だよっていったその言葉は、たまらなく素敵な秘密でした。
そんな大好きなおばあちゃんが亡くなってしまってから、しずくは「おばあちゃんの井戸工房」を秘密基地にしていたわけですが、そこで思わぬトラブル発生!
突然やって来た"招かざる客"に驚き、煎じていた鍋に大量に投入された「魔法の粉」。招かざる客、幼馴染のコタくんとともに、しずくは不思議なセカイへと飛ばされる。
十話構成の短編。
その先の構想が細かに書かれたプロット。
作者さまのこの作品への思い入れの深さが、まさに目に"見え"ます。
皆さんが☆をたくさん置いて行く理由が、最後まで読んだ方なら解かるはず。
この感動を、ぜひとも分かち合いたい作品。
少女が見るキラキラしたセカイを、一緒に体験しましょう ♪
小学6年生の雫は、魔女になりたい女の子。
もう亡くなってしまっているおばあちゃんの井戸工房(秘密基地)で、薬草を煎じていると、幼馴染のコタくんが、バンッ!と扉を開けた。
そして、その音に雫が驚いたことで、大事件が起こる———。
『黒猫』『もふもふ』と書いてあったので、ずっと気になっていたのですが、読むと本当に癒される、キラキラと輝くような世界観の物語でした。
短編なので内容が書けないのですが、女の子なら誰もが憧れるシチュエーションなのではないでしょうか。
そして、個人的にはコタくんを応援しています。読めばきっと、分かってもらえると思います。
黒猫、もふもふ、魔法、溺愛、そんな言葉が気になった方は、ぜひ読んでみてください。本当に、癒されます。
このお話しは、
子どもたちは、等身大の悩みと別の世界へ旅にでるワクワクを感じとり、
大人たちは、忙しさという名の現実に、どこかへ置いてきて忘れてしまった「あの時の記憶」を思い出させてくれる、
そんなやさしくて、甘い物語です。
色彩がとても美しく、物語を読み進めるうちに花や緑の香りがすぐそばにあるようです。
また、登場するキャラクターもひと癖ふた癖あり、次はどうするんだろう?
とワクワクがとまりませんでした!
読後、この物語の世界から抜け出したくなく、まだまだ浸っていたいとしばらくは、ぼーっとしてしまいました。
美しく、どこか切ない。
とても魅力にあふれた作品です。
どうぞ多くの子どもたち、そしてかつて子どもだった人に読んで欲しいと思います。
僕はこの物語を読んで、自分が大人だって言う事を思わず忘れた。
これってなんだろう、多分、人が生きていて無駄に身についた余計なモノが全部消え去り、気が付けば無垢な部分を知らずに引き出され、ただ夢中で物語を読んでいました。
これはすごい事なのでレビューを書いてます。
ますは、どんな言葉よりも、「現象」として説明する方が語るより早いです。
それはどんな「現象」なのかと言うと、
街角でふいに小さな子供と視線が合い、「ニコッ」っと思わず微笑まれた時、あなたはどう感じますか?
嬉しい? 可愛い? 抱きしめたい? それらを含んで、きっと何とも言えない無垢な感情に包まれ、ついこちらも微笑んでしまうでしょう?
この物語はそんな微笑ましい「現象」なのです。
凄いでしょ? ねっ、ちょっと読んでみて下さい。
こんな素敵な体験をさせてくれる物語って、他にはありませんから!
幸せや、喜びや、感動や、驚きや、可愛らしさや、不思議さや、思いやりや、暖かさや、悲しみや、辛さや、意地や、意志や、おおらかさや、美しさや、夢や、希望や、驚愕や、穏やかさや、静けさや、華やかさや、癒しや、トキメキや、もうね、書き切れない様々なものが、ぎゅー――――――――――――――っと、ここには詰まっているんです。
だから、お勧め致します。
児童小説として書かれ、そして子供にぜひ読ませたい特別な物語だと強く推します。いや、もう熱狂的に読んで欲しいと懇願します!
皆様にも、この無垢なる世界を知って欲しいです。
宜しくお願い致します。