「積乱雲」を含む小説

　私の大好きな人は、私の大嫌いな人が、好きでした。

　大陸の中心部を円状に覆い尽くす、巨大な積乱雲の如き雲霧と乱気流の塊「竜の吐息」。ラムヌス大陸は主に、この絶対不可侵領域「竜の吐息」を隔てた、西方ラムヌスと東方ラムヌスに別れて人…

傘と暈を掛けて、季語を二重に捉えるというのがしたかったので詠んだ句です。 あなたの手、は、傘の場合は手のような形を持った積乱雲、暈は窓から覗いてくるりとなぞる赤子の手を想定してい…

『積乱雲は見ていた／語り継ぐ戦争　🎆』番外編・全６話

沈潜していた諒子は復活！ 温めていた原稿を公開する。

　やっほー！　私M崎。「文壇の遥かな履歴に名を刻む稀代の文化人」を自称する駄文製造機な男子高生の通称アメン君は、他称ギャル先輩に恋焦がれてて、先輩の事をベアトリーチェと呼んでるヘ…

「第1回カクヨム短歌・俳句コンテスト」〈二十句連作部門〉への参加作品です。 【解説】 ※雲の峰：盛夏、聳(そび)え立つ山並みのようにわき立つ雲。 積乱雲。 夏といえば入道雲であ…

〈※電撃大賞応募用あらすじ 800字ジャスト〉 　マイアミのビーチで遊んでいた若いカップルが、空から降って来たホオジロザメに襲われる。 　事件の捜査に当たった市警のマーティー警…

カクヨム甲子園創作合宿1回目のお題である「空」をテーマに一作品作りました。

図書館でレポートをしようとした怜だったが、そこで元カレの景吾と会う。 振られてからも思い続けていた怜だったが、景吾に新しい彼女がいることを知る。 泣いている怜はそこで不思議な男性…

ヒトを端緒とする諸族が構成する人類総体は3万年の発展により、現在では七次元宇宙にまで到達していた。 しかしそれはそれとして、三次元宇宙に暮らす人々のため第三格物理資源を採掘、収…

　清水沢英梨奈は、彼氏である十三里徹が他の女性と腕を組んであるいているのを見かけてしまった。彼の家に押しかけて真相を尋ねるが、疑惑を否定され、英梨奈はいてもたってもいられずに彼の…

　心を病んだ女子高生のミトは投身自殺を図ろうとしたが、偶然その場に現れた魔法使いのカイトに阻止され、その出会いが彼女の人生を大きく変えることになった。 第2回「Ｓｉｃｓ参加作品…

ちょっとした待ち時間でも読めるミニミニ小話。

２００８年完結

仮想現実化されるゲームの世界 目の前には３６０度の世界が広がり、痛覚、臭覚、が連動すればそれはもう現実世界と何も変わりない。 ヘッドマウントディスプレイを装着しVRｰMMORPG…

　火星で発見された人工物から光の三原色が放たれた時、出来事（事件、異変）の歯車が噛み合い動き出す。 　カルス（植物の未分化細胞）を利用した、ATPエネルギーで動くバイテク製品が殆…

水の分子である「私」は、たくさんの仲間たちと共に雨となって降り注ぎ、琵琶湖畔を旅していた。その途中、ひとりの少女と……。