概要
太平洋戦争終結のあの夏
沈潜していた諒子は復活!
温めていた原稿を公開する。
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!学校では教えてもらえない「庶民の戦争」が詰まっている
太平洋戦争中の日本と日本人を描いた短篇集。
語り手は子どもであったり、母であったり、あるいは擬人化された時計であったり。物語の舞台も日本だけでなく満州、シベリアまで多岐にわたっている。
そこで語られる内容は、目を疑うような狂った世界と歪んだ価値観。でもそれが「現実」であったと思うと、むしろそちらの方が恐ろしい。
戦争の話なら知ってる。
もう終わったことだ。
自分には関係ない。
そう思う方にこそページを開いて欲しい。自分が知っていたことは歴史の表面をなぞるだけのものだったと痛感する。庶民視点の読みやすい口調の中に、詳細な史実が注ぎ込まれていて、学校では決して教えてもらえない歴史を知ることがで…続きを読む