「烏 あやかし」を含む小説

※物語の内容は、心に傷を負い記憶を失った少年「神功　金烏・じんぐう　きんう」そして、それを支えた夜叉の末裔である少女「天満　玉兎・あまみつ　ぎょくと」。 ある隠された事情により…

「その辺りじゃ、今も紅葉を『サイノカミ』の衣替えっていうんだってさ」 艶やかな紅葉の下、妖怪猫の言葉に、ふと、思い出す。 ――遠い昔、傍にあった彼の人の姿を。 孤独な烏は、ある…

この国では、忌術師（きじゅつし）と呼ばれる異能を持った者たちが日夜暗躍している。 敵の名は、世喪達（よもつ）。己の死を他人に追体験させ、死に至らしめる悪霊。その忌まわしき物語〝…

僕は小学生なのに、深夜に家を出てきてしまった。 どうやら友達の池くんがある噂話を聞いて、柵に囲まれた池の真ん中に浮かぶ小さな島に行こうとしている。それに誘われた僕は、思わず付い…

「わたしの為に出世してくださいませね」 「刀さえ抜けるなら、俺に負けはない」 　捕えた妖魔を使役し術を行使して魔を祓う退魔士で、帝国陸軍のエース『烏京』。 　烏京の許嫁であり、…

親友に騙され、単身、鬼に挑み命の灯火が消えかけた刹那――八咫烏（ヤタガラス）は俺に囁いた。 「ニクいのなら、妖（アヤカシ）となって、やり返したら良いんじゃないの？」 あいつが…

『浄霊』を起点に活動を行う「狭間の者」たちが居る。超越する者や歪む者。感覚が常人ではないが故に様々な苦悩とカルマを持って生まれる。 藤原 千鶴（ふじわら せんかく） 通称は千鶴…

烏天狗になる為修行中の烏。病気になり夢や希望を捨ててしまった女の子。烏との出会いで彼女のなかで何かが変わっていく。

京貴族の茜子（あかねこ）は、幼い頃に罹患した熱病の後遺症で左目が化け物と化し、離れに幽閉されていた。一方姉の梓子（あづさこ）は、同じ病にかかり痣が残りながらも森羅万象を操る通力を…

「賽銭泥棒。ここは神聖な場所だよ」 　賽銭箱を覗いていた顔をあげると、目に映り込んできたのは車椅子に座った少女だった―― 　時代は妖怪と異能を持つ人間との現し世。大なり小なり…

からすのみつあしは　くらげのほねを　つかむ。 手の込んだものが食べられなくなってしまった「私」。 そんな時に出会った青年は、なぜか「私」を知っているようで。 彼は一体何者なのか…

　※ ※ ※コンテスト用あらすじです（ネタバレ）※ ※ ※ 　皇帝の突然の崩御によって、国宝である護（まも）り刀『青剣（あおのつるぎ）』の力が失われてしまった、皇雅国（こうがの…

京の都から笠置山にやって来た主人公の烏羽玉。 その理由は歴史上の大事件「元弘の変』にまつわる事柄からだった。 美しい主人「恋志姫」と共に笠置についた烏羽玉は姫の病治癒のため伊勢…

【あらすじ※ネタバレ注意】 ある満月の夜、眠りにつこうとしていた美月睡蓮（みつきすいれん）は不思議な声を聞く。その声を追ってやって来た石上稲荷大社で、人の姿に変えた八咫烏の太秦(…

『八咫烏』。それは、古より日ノ本を守るべくして創られた秘密組織。 その八咫烏に在籍する士門紅葉は、安倍晴明を祖にする一族の分家に生まれた。 普通の女子高生として生活する彼女の真…

普通の高校生、久世大智は、彼女である北大路天音との初デートの帰り道、通り魔に襲われて命を落としてしまう。しかし生前に交わした八咫烏との契約により、命日の四十二日後から一週間、幽霊…

(全6話の短編) 古来より、その村には新たな「烏王」が立てば、 年頃の村娘を烏王の花嫁――「花御寮」として 輿入れさせなければならないという掟があった。 このたび、新たな烏王が…

江戸時代の陰陽師・蒼頡。かつて漢字を生み出した伝説の人物と同じ名を持つ彼は、筆をとり、和紙に言葉を記して文字に魂を入れ、自在に操る力を持っていた。時代は江戸時代初期。戦乱の世が終…

　平穏な高校生活を送っていた津雲八重斗は、通学中に一羽の烏の死骸を見つける。道路のど真ん中に転がるその烏を不憫に思った彼は、固いアスファルトの道路から草むらへと死骸を移した。 　…