現代とは違う世界線、カーナビやパソコンはあるけれど時代的には明治大正くらいのイメージ、妖魔を退治する退魔士であり帝国陸軍の将校である烏京が主人公です。
代々式神を操る一族の跡取りである烏京の許嫁、兎木子が式神への生贄に選ばれてしまうことからお話は進んでいきます。
烏京が国を守るために生贄となることを受け入れる兎木子ですが、この式神は生贄を捧げる限り子々孫々まで力を貸す、と誓っていたはずが実は……。
二階級特進したエリート将校・烏京と、幼い頃から権力を求める才知ある許嫁・兎木子の夫婦バディの物語です。
ライト文芸らしい、しっかりした世界設定と個性的なキャラが物語を盛り上げます。
そして、細かく描写された戦闘シーンは読者を引きずりこむような熱が感じられます。
退魔士烏京のかっこよさと、許嫁兎木子の可愛さも、この物語の魅力です。
和風エンタメ作品を求めていらっしゃる方、ぜひこの作品を一読あれ!
和風ファンタジー
大正浪漫感溢れる世界観を背景に、最強無敵の退魔武官「金津由烏京(かねつゆうきょう)」と、知略と野望を秘めた少女「玉鞠兎木子(たまりときこ)」のタッグが躍動する物語
妖魔・式神ときたところに、絶妙の塩梅で近代技術との融合の図られたオリジナルの技術・指揮体系を根幹とした戦闘シーンで先ず惹き付けてきます
物語自体もしっかりと目標・障害が明示されてゆくので、非常に追いやすいです
全体的に練り込まれいるところに、硬質かつ切れ味抜群の描写、そして一癖も二癖もあるキャラで読ませてくれます
イチャイチャになるとガラッと変わる二人も非常に善き
ぜひ時間を作って読んで欲しいです!
現代とは別の世界線、帝国陸軍が妖魔を祓う世界で、群を抜いた実力を持つ主人公が、奸計に陥れられながらもヒロインと共に上を目指していく物語
群を抜いた実力を持つのは主人公だけではなく、作者もそうだと言わざるを得ない
世界観、物語、そしてキャラクター、すべてが安定しており、高いレベルでまとまっているのだ
特に、早い段階で主人公に輿入れするヒロインが、したたかで頭がよく、しかし初心で可愛らしい一面もあるという、素晴らしいキャラクター造型となっている
書籍化レベルのクオリティだと思うが、あまりに評価が低い
この作品が読まれないのはもったいないので、是非一読を
※アカウント利用停止措置を受けたため、本レビューは再投稿となります
とにかく退魔士の烏京がかっこよく、花嫁の兎木子は頭がいい!
見ていて気持ちのいいカップルです。
しかも兎木子は「半歩下がって……」というタイプではなく、「わたしのために出世してくれますか」と堂々と言い、おまけに彼女自身も夫を陰日なたに支えます。
実は烏京の一族には忌まわしき秘密があり、それに反発を覚えた彼は命がけの反逆行為に出ます。
結果、さまざまな苦難に立ちむかうハメになるのですが、この物語の最終目標は序盤にはっきり提示されているため、読者は安心して読み進めることができます。
烏京、兎木子以外のキャラも個性的で目に浮かぶよう。
ぜひご一読をオススメします!
規格外の強さをもつ退魔士・烏京。彼の一族は、十年に一度の生け贄を捧げることで大妖魔を使役していた。しかし、許嫁の兎木子が生け贄に選ばれたことで邪悪な事実が発覚し、反発した烏京は一族から追放される。未来を閉ざされたかに見えた二人だったが、志を遂げるために力を合わせ、困難を乗り越えていく。
設定や構成がとてもよくまとまっている、技術力の高い作品だと思いました。先の展開が示されるので、物語の方向性も見失わないですし、キャラの属性やセリフ等の書き分け、説明臭くなりすぎず分かりやすく語られるしっかりとした世界観、物語を常に転がすための新たな障害・キャラを投入するタイミング等々、随所において考え抜かれていると感じました。
スピード感や衝撃の伝わってきそうな戦闘シーンやキャラの容姿・仕草なんかは、頭にカラー映像として思い浮かびました。アニメとしても観てみたいです。
兎木子の強かだけど恋愛事になると動揺するギャップが可愛いです。草食動物の皮をかぶった肉食獣的なギャップも心強いです。兎だけど八重歯を隠し持っているのだなぁ、と。
烏京の、実力があって誠実で、恋愛に疎いところも好感をもちました。うぶな二人の恋愛模様にはニヤニヤしてしまいます。
安定した面白さの約束された作品です!
(※第25話までを読んでのレビューです)