「朱色」を含む小説

朝田朱音には、片手で数えられる年齢の時、二歳年上の『兄』がいた。 しかし、その『兄』は、「朱音のそばにいられない」と言って、朱音の前から消えてしまった。 去り際、二人で作った…

主人公には、一人称も名前もありません。どこにでもいる、仕事と人間関係に疲れた彼は、不思議な店に出会います。暖簾をくぐると、そこにいるのは三日月のような瞳をした、和服に紺色のエプロ…

今朝になってはもう覚えていない。どんな感触だったかも、酒場で昨日おじさんと何を話していたかも。けれどあの生暖かい朱色の視覚だけがどれだけウイスキーを呷っても脳の何れかの連合野の何…

「貴方は半年後消えます」そう告げられた少年が大切な人たちに忘れられ、別れるまでの話。――どうか忘れないでください、ここで過ごした日々を、恩人を。それは貴方の生きた証です。 ※本…

私はかつて足繫く通っていた喫茶店に久方ぶりだがやって来て、窓辺の席に座っている。もうすぐ夜になる。通りを歩く数人を朱色の懐かしい光が照らしている。今日はまだ居よう。そうして最後の…

夜に見える星が朱色に輝く大地、エルージュティア。そこは全身を真紅に包んだ竜が統治すると言われた場所であった。 裕福な土地では無いものの、不自由は特にない。しかし唯一、竜が気まぐれ…

周りから見ればはよ付き合えやと思ってしまうほどの主人公とヒロインは両片想い。周りの計らいで2人で過ごす時間もできるが、なかなか踏み出せない主人公。そんな中、ヒロインを狙う男が現れ…

　俺、星野夜空には古くから付き合いがある幼馴染、君塚森香がいる。 　艶が光る漆黒のロングヘアーに、朱色に輝く美しい瞳。モデル顔負けの整った顔立ちが目立つ、清楚で学校では注目の的で…

「心はね、その人の全てが刻まれてるんだよ」 　ある日、人間界に住む高校生朝日紡【あさひつむぐ】の元に朱色の髪色をした少女が現れる。 　彼女の名前はヒマリ・フレアハート。ヒマリは…

最初の話にするにはあまりにも込み入り過ぎた。だから過去編ってことにしときます。一話はいずれ…！ 死亡した上官の代わりとして少尉になったアリトモ・ヤマガタ、彼は上からの命令でとあ…

空に興味を持っていたため試しに書いてみました。なんでもいいから書いてみたいと思ってできた作品なので、完成度はお察しください。

未来を視る能力を持つ少年─────永沢一夜《ながさわ　いかずや》は、月山町で学生として暮らしていた。そんななか、ある少女と出会う。その出会いをきっかけに一夜の日常は”非”日常へと…

僕……、あ、名前を「葵クジラ」って言うんだけど、 都立高校に通う二年生で十七歳。 容姿は普通、平均身長、成績はちょうど真ん中くらい。 補導歴もないし、年に数回は風邪を引く。 …

瀬戸内で育った兄弟の弟が、その間にいた一人の女性との思い出を回想します。

近未来SF 約束を果たせなかった少年と約束を果たした少年の物語。

※大幅に改稿しました。時系列、矛盾の解消、スリム化を行いました。 初めての方は、改稿版をご覧下さい。 見据える各々の戦場。出会ってから三月、二人は初めて揃って戦場に向った。 …

エルフの少年たる一義（いちぎ）は姫々（ひめき）、音々（ねおん）、花々（はなか）の美少女三人娘をハーレムとして連れて、霧の国の王立魔法学院に入学した。 一義は魔術のキャパシティが常…

《デジペ》の異常に始まった日常の崩壊。 見知らぬ森で目覚めたシュリ達は凶暴な狼に襲撃されるも、軍人を名乗る二人の男に窮地を救われる。 モンスターが蔓延る〈バイオスフィア〉と、ガー…