「拾い上げ」を含む小説

とある男子高校生が、通学路の細い裏道で見つけた女児向けアニメのタイアップ商品のノート。 思わず拾い上げて、名前欄を見てしまった彼が味わったじんわりとした恐怖とは？

嵐の最中、生まれたばかりの赤ん坊を抱いた女が洪水から必死に逃げていた。妖しい蛙の鳴き声に護られ、摩訶不思議な幼女に導かれて桑畑に逃げ込んだ女は我が子を桑の木に託して水に飲み込まれ…

以前、「小説家になろう」で掲載していた小説の完全リライト版になります。 設定や固有名詞等で大幅な変更があります。以前の版はすでにウェブ上には無いと思いますが、カクヨム連載版の方が…

断続的に恒例のカクヨムコンエッセイです。読者選考はたぶんいつも突破してきた作者が書いてます。

赤穂浪士に首を刎ねられた吉良義央は怨霊となってこの世を漂い、お家取り潰し、孫の死、歌舞伎での悪役となることを見聞きし、その恨みは骨髄に徹した。 その彼を大怨霊達は拾い上げ、手助け…

新生東京パフォーマンスドール事典2013-2021 -AtoZ-。無期限活動休止を発表した新生TPDの記録です。 拾い上げは可能な限りCD・DVD・Blu-rayと東京パフォー…

日々うねる感情たちは、明日にはどこにも無い。 ゴミ箱を開ければ見つかるかもしれない。しかし手に拾い上げたソレを口に入れても、決して、私の身体には戻ってはくれない。

『井上和也』は幼少期、最寄り駅で傘を " 触れずに " 回収する駅員を目撃した。 音もなく浮き上がる傘、当然のように拾い上げ去って行く駅員……その姿に和也は衝撃を受ける。 「超…

桜の散る中　――　僕は舞い戻る 伊吹タケルは二十五歳で、死の床にいた。タケルには、十年前に告白されて交際を始めた彼女、夕凪雫がいた。 毎日のようにかいがいしく、見舞いに来てくれ…

まだ若い女性は、祖父の死をきっかけに、幼い頃に偶然砂浜で拾い上げた女の子の赤ちゃんの行き先を知りたいと強く願うようになりました。目的は、「その女の子に祖父の死を伝えたいから」。そ…

　詩と言うと、作者の世界観があふれていて、比喩がたっぷりで、難解で、感受性があって詩に慣れ親しんだ人にしかその良さが理解できないなんてイメージがあります。私にはあります。 　けれ…

眠れない夜に僕は部屋の掃除をするのが好きだ。別に広くもないし狭くもない一部屋だけど。机、本棚、ベット、床。丁寧に丹念に掃除していったある時、僕は小さな点をみつける。それは拾い上げ…

神聖七家と呼ばれる七つの貴族達が治めるキボニア共和国。 この国には古くから伝わる迷信があった。 ――曰く、灼眼の娘は世界を焼き尽くすさだめにある。 神聖七家の一つであるスケイプ…

むかし、むかし、あるところに、 冒険者の夫婦が住んでいました。 　 男は山へ魔獣討伐に、 女は川へ薬草採取に行きました。 　 女が薬草採取後に休憩をしていると、 川上から大き…

数年前……家の前にあるドブに嵌り鳴いていた泥まみれの仔猫を拾い上げたのです……。

引っ越し作業をしながら、ふと思いついたあれこれを整理してみたら、楽しかったり良かったことを拾い上げられた。 それは結構、幸せなことだったのかもしれない。

『おはようゴザイマス！　はじめマシテ！　早速アタマを交換致しまショウ！？』 災害時自立思考型作業ロボット『トロフィー』。ここ、哀島研究所で開発しているメインプロジェクトだ。 そ…

世の中では、新しい言葉が続々と生まれています。 その一方で、ひところはよく使われたものの、いつの間にか見聞きしなくなった言葉もたくさんあります。 このエッセイでは、そうした、ひっ…

魔術師となって砂漠の〈塔〉と故郷アーレイドを行き来する生活をはじめた青年エイル。 彼は最近出没するという砂漠の魔物について調べることになったが、それは彼が「風具」という特殊な道具…

鷹羽侯爵家次男にして大日本帝国陸軍中尉の孝明と、猫屋敷子爵家令嬢の貴美子が結婚して半年。 鷹羽家としては孝明の女癖を叩き直すために、猫屋敷家としては貴美子を厄介払いするために強…