古代中国、夏王朝末期――暴君による圧政が国を蝕んでいた。そんな乱世に生まれた男、伊尹(いいん)。彼の武器は剣ではなく、料理と知略。「食は、人を救い、国を動かす」その信念を胸に、彼は出会うべくして出会った成湯(せいとう)と共に、新たな時代を切り拓いていく。だが、待ち受けるのは権力争いと策略、そして数々の試練。料理人か、宰相か、それとも革命の英雄か――?歴史が動く時、彼は何を選ぶのか?戦乱の世に生きる者たちの運命を描く、壮大な歴史ファンタジー!
第一話を読んだだけでも、圧倒される世界観と文章力です。胸を打たれる母と子の別れ。赤子には立派に生きて欲しいと親目線になって考えてしまいます。是非とも一読してみてください。
最初から怒涛の展開で一気に引き込まれ、つい読んでしまいました。短い場面ですが、母子の今生の別れのシーンが切ない……赤子の成長が楽しみです!