概要
徳川二百六十五年、豊臣家の末裔を守り抜いた大名家があった ― 。
以前、「小説家になろう」で掲載していた小説の完全リライト版になります。
設定や固有名詞等で大幅な変更があります。以前の版はすでにウェブ上には無いと思いますが、カクヨム連載版の方が決定稿になります。
主を失い浪々していた其の者を拾い上げたのは羽柴秀吉であった。一飯の恩義に報いるべく、豊臣の血筋を守るため、佐助家の孤独な戦いが始まる。
設定や固有名詞等で大幅な変更があります。以前の版はすでにウェブ上には無いと思いますが、カクヨム連載版の方が決定稿になります。
主を失い浪々していた其の者を拾い上げたのは羽柴秀吉であった。一飯の恩義に報いるべく、豊臣の血筋を守るため、佐助家の孤独な戦いが始まる。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!1人の男の言葉が歴史を変えたと思うとゾクゾクする。
カクヨムで歴史物を読んだ後はWikipediaで事実確認するのが倣いとなった。
ところが、佐助なる一族は見当たらない。豊前で調べるに、細川家か小笠原家が雛型なんだろうか。初代小倉藩主の細川忠興は本作品の佐助吉興の息子に転じているのだろう。
フィクションと知れば、本作品の秀逸さが際立つ。歴史上の出来事を否定することなく、その間隙に滑り込ませるのだから、作者の知識の奥深さには感嘆せずにはいられない。
まぁ、伊達政宗みたいな御愛嬌の展開はあれど。よくある構想倒れの作品とは太い一線を引いている。
相当な文字数だけど、読み疲れはしない。それだけ面白いと言う事。
最後に来て「まだ続くんだぁ」と少々驚く。…続きを読む - ★★★ Excellent!!!パールバック「大地」+司馬遼太郎
以前小説家になろうで掲載されていた不幸の名作がかえってきた!
ー知ってる人にはこれだけで通じるけど、知らない人のためにもう少しだけ補足。
この物語の主人公は特定の個人ではなく、佐助という架空の一族である。
その佐助一族と豊臣家の関係、時代との関係を描いた歴史小説。
カクヨムとかなろうで歴史小説というと、なにやら内政チートを行なったり、現代知識で合戦に勝利!みたいなものが大半を占めるけど、これは違う。
骨太な歴史ドラマで、脈々と続く佐助一族とその使命を描き出した名作小説だ。
大きな時代のうねり、血縁の連続性を感じることができるという意味では唯一無二の小説かもしれない。
パールバックの「大地…続きを読む