ついにシリーズ3作目、読了しました。
1作目と同じ主人公、エイルが帰ってきた~!しかも視点もほとんどブレない!ずっとエイル!
2作目の風読みの冠の方で1作目の翡翠キャラがチラっと出るたび心の中でキャーキャー言ってましたが、今度はおもいきりメインですし関連キャラもガンガン出ます。
2作目のほんのちょっとの出番に喜んでた私はなんだったんだ…?ってくらい翡翠キャラ目白押し。
1作目を読んだ人は絶対読むべし!
逆に今度は風読みの冠キャラがファンサービス的に出てきてくれたり、ちらっとしか出なかったキャラがメインキャラレベルで登場したりで、2作目好きさんにもオススメです。
とにかくもう、知ってる地名や知ってる人物名、それが時に交錯する瞬間がたまらないんですよね~~!
これだけ増えると誰が誰と何を知っていてどこまでの情報を把握しているのか混乱してくるんですが、作者さんはよく書けるなぁと感心してしまいます。
風謡いの首飾りのストーリーは、風読みの冠で残っていた謎や伏線が綺麗に回収される上に、エイルが徐々に魔術師に変化していく流れが面白い。
いずれ後世に名を残すようなとんでもない人物の、特異な人生を追っているような気分になります。
しかも彼の人生はまだまだ続くようです…。私の想像のようにとんでもない人物となるのか、誰にも知られぬ影の人物として幕を降ろすのか、はてさて。
これだけ長く続く物語なのに、どこまで広がるんでしょう!ずっと追い続けたくなりますね。
余談ですが、この世界独自のことわざだったり(もちろん読み手が分かるように注釈を入れてくれる)、「太陽」に「リィキア」だったり、「その通り」に「アレイス」など、いくつかの語彙にルビが入ってる演出が、より異世界を感じさせてくれて大好きです。
影響されやすいので、外出時に太陽の眩しい光を感じて思わず「これぞ真夏のリィキア(太陽)…」って心の中に浮かんで、笑ってしまいました。
3作に渡って丁寧に描かれてきた多くのキャラ達と、まるっと描かれた世界の密度、ぜひ多くの方に味わっていただきたい。
相変わらずオススメです!!!!