「幻想・ファンタジー」を含む小説

綺譚―― 面白い話、奇妙な話。 綺譚蒐集者《アンソロジスト》ルナ・ペルッツは他の何よりもそれが大好きだ。 戦後―― 人種根絶を目指した独裁政党スワスティカが崩壊、三つの国へと分…

★５月下旬くらいに、第二部開始します★ 　篠突く雨が降り注ぐ夜。可哀想な身の上の朱乃（あけの）は嫌われ者の黒猫にご飯を与えるため奔走していた。雨に打たれて縮こまる姿に、自分の境遇…

小川未明さんの「赤い蝋燭と人魚」と「人魚姫」をイメージしました。 若い女が、老人の家に赤ちゃんを置いて、姿を消す… その赤ちゃんには、ある秘密があった。 数奇な運命をたどる少女と…

ふんわりファンタジー開幕しました。 夢の審査人を請け負う青年と審査人見習いの少年のバディものです。

　ここは、さまざまな種族が生存する世界。 　主人公であるベルメルシア家の御令嬢アメジストの種族は、人族（ひとぞく）。 　自分の信念を曲げない正しき道を歩む彼女は、とても慈悲深く、…

俺は知らない場所で目を覚ました。 混乱する記憶。 初対面なのに俺をよく知っている不思議な家主と、悪魔猫な同居人二名。 俺は無事に現世に還ることができるのだろうか。

幻想怪奇×絶望の短編集！ どの物語も異なるテイストで、圧倒的絶望へと導く！ ある日とつぜん自分の家と誰かの家が繋がってしまったり…… 卒業旅行でおとずれた遊園地でデスゲームが開…

少女には、一つの夢があった。それは、「生物の到達点」を知ること。 少女と動物たちが織り成す、時に切なく、時に鋭く、そして時に暖かい、そんな旅の物語。 是非、想像力をいっぱいに…

解けない謎も美しい。 一話完結の短篇集。あまり怖くはないですが、一応この世ならざるものが姿を見せたり、奇妙なことが起こったり。雰囲気重視で楽しんでいただければ。 ノベルデイズ…

BFC5オープンマイク寄稿作 夜霧と尖塔に沈む王都で爐花の円紋を分け合う、灯火と遺灰。 古き縑王の翹肋衣を巡るふたりと、静かな語り手の運命について。

僕の指先のささくれが、どんどんと増えていく。彼女は冷たく、友は無関心で、姉は素っ気なくて優しい。増え続けるささくれは、どうなってしまうのだろう。

主に中学〜高校生の時に部活で書いていた掌篇小説などを時々アップします。 個別の作品をいつ書いたかなどは近況ノートに記載します。

一度しか訪れることができなかった不思議な街がある。街はうっすらと群青色がかり、いつも薄暗い。街外れの草地にはキリンの群れが悠然と歩いている。気候はとても暖かい。街を治める〝眠りの…

山海經（せんがいきょう）――異国の人や獣や神の様子が記された、秦漢の頃の伝説の奇書。 あるいは、その他中国古典に登場する不思議な存在に着想を得た短編集です。 二千年前も令和の世も…

この廃病院はなんだか不思議な廃病院だった。 入れば、すぐにものすごく長いトンネルがあって、それは極楽浄土に接続している。 この廃病院は、ただの廃病院ではないようだ。神聖なものなの…

2024年5月19日（日）文学フリマ東京38（＠東京流通センター）で頒布予定のアンソロジー第二弾『飛ぶ子ども』（ドロップス書房）所収予定の短編です。 大人のための仄暗い幻想童話…

ルンファーリアの神官 ユタは、将として赴いたムルトの戦場で、敵将アシュレイと出会う。 おもわぬ事故から ムルトに居候することになったユタだが、その出会いと交流は、二人の未来と戦局…

「これは僕の昔の記憶、というわけではないみたい」 正史と異なる、どこか歪つなロンドンが舞台。セージュこと平犀樹は「ルヴナン」に飲み込まれてしまったのか？　セージュが新たに紡ぐのは…

よろしくね、と返してきた詩人の手に眼を向けると、今夜の夕食の食材なのか、つやつやしていて、苔のような緑と赤紫が印象深い、黄色がかった濃茶の根菜が、ひとつ、握られていた。

二人の世界が色づく影と光