概要
むかし書いたはなし
主に中学〜高校生の時に部活で書いていた掌篇小説などを時々アップします。
個別の作品をいつ書いたかなどは近況ノートに記載します。
個別の作品をいつ書いたかなどは近況ノートに記載します。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!実は早熟だった作者の「過去作集」。中学・高校時代の諸作を収録。
「薔薇の名前」
「あんまりそう、無闇に息を吐いてはいけないよ、使い果たしてしまう、(——残された、わずかな息を、)と言ってとめるのに、女はとんじゃくせず、深く呼吸をして、鳩が生まれては重い羽ばたきをして逃げてゆくのを眺めては楽しむのでした。 そうその夜は、傾きかけた船から鼠らが逃げ出してゆくように、幾羽もの鳩が女の躰を見すて、身をよぢって、もがいて脱け出していったのです」(本文から抜粋)
「女」が息を吐く度に胸の奥から鳩が飛び出てくる。
そのたびに「女」の躰が薄く、小さく、華奢になる。
「ひどく寒い晩」の物語。
「龍の都」
「人間は龍になったと言われる。しかし、それは誤りだ。人間は…続きを読む