「女房」を含む小説

　現代日本に妖精はいる。なぜ言い切れるのかというと目の前にいるからだ。 　見た目には、制服を着崩した金髪の女子高生にしか見えないが、本人が妖精だと言い張っているのだから、そういう…

亡国の貴族令嬢にして最強のドラゴンハンターである鳳華は、フロリス王国で新たな道を切り開こうとしていた。しかし、出自に対する偏見から王家直属のハンターギルド『花の牙』への加入を拒ま…

いずれの御時にか、近衛大将が清涼殿を焼く事ありけり。 ──帝の即位時に起きた火災は龍に救われた。しかし、その帝の治世の終わりに旱魃が京の都を襲う。 高僧のお告げでは「龍呼ぶ妃」が…

時は乱世。 睡は、鴨を神獣に持つ巫女。 馬鹿にされても、逞しく朗らかに生きてきた。 もうすぐ鬼に滅ぼされる越後の永尾景之と出会い、何とか人の役に立ちたいと、押しかけ女房となる。…

私は、都一の美女とうたわれる「かぐや姫」の筆頭女房、松緒。 かつて棄てられたところを姫様に救われた。だから、姫様こそ私の生きる理由なのだ。 けれど、姫様は――何も言わずに私を…

　ある日、青年〝湯木　融（ゆき　とおる）〟の前に現れたのは、雪女を名乗る美女。 　彼女は言う、「私の正体が雪女と知っても、それでも愛し続けることが出来ますか……？」 　だが、湯…

不治の病にかかった姉の愛理沙を助けるため、自分の魂を対価として悪魔と契約をした非モテ男子の紀伊正宗。 悪魔娘のフランシウムが正宗の魂を刈り取りに来るが、そのまま押しかけ女房となっ…

「どうしたの？あなた。」妻の公子は、追いかけて来て、囁いた。 中津健二は、中津興信所所長で、大学生でもある、妻の公子は興信所所員で、押しかけ女房だ。 「犯罪のニオイがする。」「ニ…

江戸中期——。 　若い大工の伊助と、お友紀は、四日市宿で貧しいながらも、仲睦まじい生活を送っていた。お友紀は、もとは宮宿の呉服屋の娘であり、駆け落ち同然で、伊助のもとに嫁いできた…

「そう、女だ。この女はその辺のトーシロの飯盛り女じゃねえ、気品と教養のある女だ。ただし、年増は年増だな。米三郎や菊之丞のような女形が演じる武家の奥方のような・・・」 太田南畝がそ…

『猫のキミと暮らせば』は、宮中で「わがまま皇子」と呼ばれた主人公が、愛猫クロや周囲の人々との絆を通して運命に向き合う物語です。波乱の生涯を終えた主人公は、転生して一匹の猫として新…

憂鬱な通勤時間を迎える〝私〟に癒しをもたらす、一匹の猫。生まれ育った町の近所に建つ木造の平家の縁側に鎮座する茶白の猫を通じて、〝私〟はある日屋敷の主と出会った。猫を目当てに、独り…

『130万PV達成』『総合週間ランキング1位』『ラブコメジャンル週間1位』『ラブコメジャンル月間1位』ありがとうございました。 近況ノートにイメージイラストを掲載しています。 …

全くの創作ですが、似たような伝説をご存じな方がいらっしゃったらご一報下さい

　花坂弓削之介（はなさか ゆげのすけ）は、花坂藩の次男坊。 　流鏑馬（やぶさめ）で、那須与一の真似をしてやろうと、浜辺に馬を疾駆させつつ海の上の的を狙うも、意のままにならぬは人生…

東宮・晴彦の妃選び。 三つの領地から各二名ずつ候補者となる計六名の姫が正室の座をめぐり、あらゆる試験を通して競いあうのだが…… 神隠し、呪術、物の怪、幽霊など、不可思議な事件や陰…

　宮中に渦巻く「愛」は、なにも「恋」だけではない。 　 　中流貴族の藤原桃子は、才が文学に著しく偏っており、人づきあいが苦手。中宮の女房として宮仕えをすることになり、びくびくしな…

希少な生物や植物が住まう神秘の森シルフリーネ。その森の番人であるジークヴァルトのもとにある日突然魔女っ子が押しかけてきた！ しかも彼女、ジークのことを運命の伴侶だと思いこんでいて…

その時、私、大多扶久子（おおたふくこ）は何が起こったのか全く分かってはいなかった。 だって、そうでしょう？ まさか今いる此処が異世界だったなんて！ *** 京都に修学旅行で私…

時は平安時代、当帝の甥っ子の兵部卿宮は、按察使大納言妾腹の子で、母亡き後ひなびた山里で暮らす姫君と愛し合う仲となる。が、なかなか逢えない二人にトラブルが次々と――。 ◆登場人物…