作り込まれたハイファンタジーの世界観 × 緻密な文章 × 百合。
三拍子揃った好みすぎる大作で、ファンタジー×百合が好きな人は必読。
緻密に作り込まれた世界観と、種族ごとの文化や価値観、差別や対立までが丁寧に描かれた骨太のファンタジー。
文章も緩急に富みながら非常に読みやすく、没入感が抜群です。
厳しい世界だからこそ、「分かり合えないのでは?」と思う場面が続きますが、むしろ最も分かり合えなさそうな種族である主人公とヒロインが、歩み寄り相互理解しようとする姿が光る。
特にヒロインにとって「主人公への想いこそが、今世の自分を確かなものにしている」という流れは、種族設定と合わさって感心した。
続きをとても楽しみにしています。