「大学 煙草」を含む小説

社会人になると、学生の頃より同級生に会えなくなる。学生の頃は、約束などしなくても平日や部活があれば土日も会えた。今では、約束すらも取り付けるのが難しい。東風谷美波（こちやみなみ）…

しえんとはくせつ。 　『僕』は隣で煙草を吸う『君』を見つめる。 　警戒心の壊れた猫のようなその目に満足する。 　壊れ続けてなお惨めに生きる姿に安心する。 　大学卒業まであと三年…

今ではつながりの消えてしまった、大学時代の友人の話。

【カクヨムコン９特別賞（エンタメ総合）受賞しました。ありがとうございました！】 一九九二年八月、九歳の少年トビーはフロリダでハリケーンに遭い視力を失った。両親は変わらぬ愛を持っ…

　千星満は顔の良い女であり、この期に及んで電子ではなく紙巻きを吸うタイプの女であり、髪はインナーブルーで爪には派手なネイルがしてあり耳にはジャラジャラしたピアスを着けているタイプ…

別にヤニで食らってボサッとしているわけじゃない。夏を前にした大学三年生の鈴野灯子は遠くにそびえる山々をぼんやりと眺める。中途半端に何もないこの街にいることを選んだのは自分なのに、…

　第五回偽物川小説大賞、参加作。 　テーマ『ニセモノ』。 　２００４年の大学留年の迫ってきた夏、寂れた喫茶店で、ヨーコの吐く幻想に耳を傾けていた。 　抜け出せなかった青春モラト…

僕は今日も殿村さんの働くファーストフード店でアイスコーヒーを買う。僕の女神、殿村さん。彼女は僕の女神であり、ヒーローでもあった。今日も喫煙所で煙草をふかす彼女の姿を、名前も憶えて…

優しいけど煙草とか吸ってるタイプの先輩とだいぶノリがいいけどしっかり者の後輩がイチャコラするお話。 ※微エロ注意 ◆ 「ダメです。一限遅れちゃいますよ？」 　細い指に大きい…

もうひとつ奇妙なのは、この若い男の額に、CAINと焼き鏝で刻印が押されていたことだった。 殺人の噂を聞いて、脇坂の両親が届け出たので若い男の身元が割れた。 家人には友達と会うと言…

単位はギリギリ。性格は最悪。趣味はパチンコ。そんな腐れ切った学生生活を送る女、ルナ。 付き合った彼氏は全員クズ。男に貸した金は〇〇万円。みんなの的、ナイヨ。 真人間、影が薄い後輩…

噂と怪異が溜まり彷徨う、いわくつきの廃病院。 夏の夜、友人と暇潰しに訪れた廃病院で怪異と遭遇し、それらに対抗する除霊屋を名乗る妙な連中の仕事に巻き込まれる大学生たちの一夜の話。 …

こんな大学生活もどこかにはきっとあるんだと思う。

大学3年生の春。 たばこ好きのろくでもない友人は、いつもふらりと僕のアパートにやってくる。 僕の買ったバニラフレーバーのたばこを「甘ったるい」と怒りながら、それでも吸い続けていた…

【1500PV＆完結】 天然ボケで、猪突猛進、考えなしに行動してしまう「あやち」。 しっかり者で、面倒見がいい、ぐーたらで面倒くさがりな「ちーちゃん」。 高校からの付き合いの2人…

陰鬱な大学生活を送る菅谷貴幸。中学・高校といじめられていた経験から、他人に対しての心の扉を閉じていた。そんな時、同じ学年の山本優希に出会い、平穏に保ってきた日常が変化し始める。 …

〈1.碧side〉高校時代、親友の爽玖と欲望のまま何度も身体を重ねていた。付き合う関係にはなれずに会わなくなったが、大学卒業間際、爽玖からまた当時のように家に呼ばれる。 〈2と3…

大学生の江藤辰巳は悩んでいた。 「書けない……」 彼は小説家を夢見ていた。今度、新人賞に出すための作品が書けないで居るのだ。モラトリアムに許された時間を費やして、孤独にひたす…

大学に入学して直ぐに、僕は隣人のお姉さんと奇妙な出会いをする。 そのとある夜のお話。