「冬 獣人」を含む小説

長期の戦争が続く中央大陸オルタス。 その北の大地には、不浄の神が顕現したとされる竪穴がある。 今にも雪が降ろうとする、そんなある日の事。 その禁忌の場所を訪れようとする男たちがい…

みなさま、こんにちは。 わたくし名も無い案内人にございます。 はてさて、ここは、狐の女将が切り盛りします。お宿『こぎつね亭』 異世界の旅路に出かける、お客様が迷い込む冬のお宿。 …

何者かに命を狙われている猫の獣人・モネ。彼女が転がり込んだのは美しい元殺し屋の男が住む家だった。「眠りにつくまでずっと撫でてあげる」「モネが可愛すぎて時が止まっちゃったな」――私…

とある北方の街、エイビルム。 そこから少しだけ離れたところに住む少女、カヤには仲間がいない。 冒険者への憧れと、迫る冬への焦りの狭間で揺れ、いっそのこと冒険者なんてやめてしまお…

　魔力の高い者が尊ばれ、巡らされた魔術回路にて数多の民が魔術の恩恵を受けることができる大国・アルビオン。 　王国の公爵家に生まれたアナスタシアは強大な魔力を有し、聖女の地位にあっ…

カドカワ読書タイム短編児童小説コンテスト 中間突破作品です！ （「五月の章」部分のみ） 読みやすく仕上がっています。 最後まで書いたので、読んでくれたら嬉しいな。 ＊ 「おば…

「口減らしなんてイヤだ！」 転生者の少年ケイ。豊かな世界を知る彼は、前時代的な集落での日々に辟易していた。 さらには脅威たる竜のせいで、今年の冬には誰かが口減らしの対象になる。…

主人公、遊佐紀冬志は、突然異世界に召喚されることとなった。 「異世界召喚の前に今日発売のゲームをさせてほしい」 といって女神アイリスと一緒にRPG『聖剣の蒼い大地』を遊ぶこと半年…

　大学生のリンはトラックにひかれたはずが、目覚めると異世界にいた。もふもふの獣人に助けられ、目の前をフワフワ浮かぶ半透明のイケメンは自分のことを麒麟だという。リンの魂は本当は麒麟…

【喫茶店『フルムーン』（プロローグ）】 末永くお幸せに――ミステリアスな魔法使いルナウが住んでいるのは村はずれにある住居を兼ねた喫茶店『フルムーン』。結婚相談所を併設しています。…

　よく晴れた冬の夜に、そのうち斬り殺そうとしていた異世界人がいなくなった。 　俺が殺すはずだったのに、その肉も、その骨も、その臓腑も、それら全てを切り開いてその中に触れていいのは…

雨を待つ人々　公開 ～　真夏の雨に関するちょっとしたお話　～ 世紀末の暗殺者と　公開 ～　最後の日にやってきた暗殺者との話　～ 機械人形と秘密の恋　公開 ～　AIとのちょっとした…

※ネタバレ注意 ある秋の昼下がり、お魚が大好きでテレビにもよく出演する魚類博士兼大人気タレントも大好きな、魚春という名前の十歳で小学五年生の少年は、いつものように近所の海を訪れ、…

幼い頃から王太子殿下の婚約者であることが決められ、厳しい教育を施されていたアイリス。 王太子のアルヴィーンに初めて会ったとき、この世界が自分の読んでいた恋愛小説の中で、自分は主人…

大雪の夜。路地裏で命を落としたはずの『私』が目を覚ますと、冬の森のなかで、腹から血を流し、座り込んでいた。そこは、想像したものを実体化できる異能力者がいる世界だった。 〈リトイス…

　流されやすい現代っ子の間宮真也には、『トラウマ』がある。 　その経験は、彼に深い無力感と一つの信念を植え付けた。 　間宮真也は中学３年生の冬に並行世界の日本の首都『新東都…

冴え冴えと蒼月の照るその街には、新芽の芽吹く春が来ない。この街は夜の帳に包まれ、凍える冬が支配していた。 街の篝火を灯す役を担ったペタ耳の獣人ラルガ。彼が出会ったのは、森向こう…

「寒いな」 二人の会話はいつも、その言葉から始まる。 "英雄"レオは檻に背を預けて、"災厄"ハウは檻の中で蹲って。 肩書きだけならアンチテーゼであっても不可思議ではないのに…

地球から遥か1億光年離れたところにある三日月形の惑星イグニスターそこにはひとつの大国であるカペラが統治している。そこには人間や獣人、鬼にドラキュラ、魔法族、エルフの6種類の人種が…