「バベル」を含む小説

「旧約聖書・創世記」に記された、れんが造りの高い塔「バベルの塔」をイメージして作ったお話です。 ・羽が生えた人……単眼の機械化人。生物の部分と、機械の体を持つ。体長は、130セ…

ダンジョン。 それは魔法によって作られた、人知を遥かに超えた迷宮である。 異界と化したその内部には凶暴な怪物たちが蠢いており、時に嵐が時にマグマが噴き出す場所すら存在する魔窟は…

　十代を境に言語能力が失われる奇病、バベル。 　大学入学を間近に控えながらも引きこもりを決め込もうとする富士御厨は、オリエンテーションに従姉妹の富士三方を連れていくよう頼まれる。…

地球内部から放出されるエネルギー＜地導力＞で、増えすぎた人間を目に見えない存在＜バベル＞が間引いていく現代。 平凡な学生・士藤惣一朗はそんな事はつゆ知らずに、ごく普通の高校生活を…

西暦の時代、先進国は二千年の初頭からテロの対策に追われるも、結果として有効な策を見つけられず、仕舞いには原発テロという最悪の結末を迎えてしまった。 そんな荒廃した世界の中で、人類…

突然だけど、俺の名は天使レミエル。天使といえば聞こえはいいが、ようするに天界の雑用係だ。さて、今日も上司からのムチャぶりが来た。「バベルの塔がもうすぐ崩壊し、世界は混乱に陥る。お…

「ねえ、賭けをしようよ」 「私と生二くん、五分五分の賭け。勝った方が負けた方を食べて、生きるの。恨みっこなし……ふふふ、本当に、文字通りの、命賭け……ってやつ」 そして、僕は――…

突如落下してきた謎の建造物。人々はそれを『バベル』と呼んだ。そこで手に入る『スキル』によって世界は徐々に変化していく…。元の日常を守る為に主人公が『バベル』に乗り込み、日常を取り…

　１９３９年９月に起きた『大厄災』より八十数年、世界は『バベル』により生活の安定を享受し、『バベル』により死の恐怖に脅えていた。 　二律背反するこの状況はしかし、少なくとも数十年…

ニルヴァに向かっていたアルドたち。 合成鬼竜に乗り込んだものの、なぜか言葉が通じなくなった！？それからそれぞれの時代へと飛ばされて…… ※アルド、フィーネ、エイミ、リィカ、サイ…

此の街は不可思議だ。 亡霊たちは街から出ることも叶わず、そして入ることもできない。 閉ざされた街。 それはまるで鳥籠の中にいるかのようで。 魂は自由に羽ばたくことも許されない鳥の…

遠い未来、すでにありとあらゆるSFは書き尽くされた。 作家が何を書いても、既に同じ発想で往年の文豪たちが傑作を書き上げている。 そんな20020年の世界で作家を目指す彼の苦闘を…

　突然、両親が行方不明になった、ごく普通の生活を送っていたはずの智奈《ちな》。 　智奈の前に転校生として現れたのは、謎の少年、霧亜《きりあ》だった。 　お前は異世界の人間で…

Twitterで「文字書きワードパレット」をお借りして書いたショートショート。 お題は「ドア・イン・ザ・ボックス（優しい嘘、ナイフ、放っておいて）」

資本主義の発展は、富の格差を遡行不可能なまでに拡げた。そこでは人間すらも商品化され、値段が付けられるようになった。 櫻日和鮎実さんの創作落書きを元にした妄想短編。 妄想の元に…

【物語のあらすじ】2021年東京ー ここではいま、度重なるウイルス禍と頻発地震のW危機に見舞われ、社会の大変革を迎えようとしていた。 その片鱗は…… 前年夏に開催予定だった【エイ…

雑多な街はつぎはぎのように狭い道が空中にいくつも掛かっている。超過密化社会は街全体を縦に伸ばす。上に上にと改築されていく街。下層地区出身のオミは写真でしか空を見たことがなかった。…

太平洋に屹立する人類初の軌道エレベータ。それはセカンドバベルとも揶揄される、利権と欲望の渦巻く場所だ。 50歳近い元軍人でサイボーグのトッドと、その娘ステフはセカンドバベルで問…

- バベルの塔へようこそ 親愛なるお客様 私はロスヴィリエのアダムです！ クロッドの前には、人間の顔とイノシシの体とキリンの下半身を持つハイブリッドな生物がいた。彼は身を乗り出…