「うろこ」を含む小説

　竜が降ると内々に言い伝えられていた町——高竜町。ある日クラスメイトが言った『竜のうろこを持っている』という発言をきっかけにして、紫雨と昴は本物の竜を探すことになる。その頃から十…

創作や日常のことなど、思ったことを書き散らす何でも帳です。

　洋菓子店の裏庭に無造作に植えられたりんごの木。七年経ってようやく実をつけたのんびりのその木には、葉っぱのような緑の瞳と幹の茶色な髪を持つ、小さな精霊が宿っていました。 　一人…

庭の草むしりをしている老人が空を見上げると、見事なうろこ雲が空を覆っていた。 この作品はPixiv、小説家になろう、ノベルアップ＋、アルファポリスにも掲載しています。

冷凍保存を、タイムマシンのような開発してはいけないものの代わりに考える山沖教授が、先代の河合教授の教えの下、開発していた。蘇生とセットで冷凍保存を考えていたが、倫理的に許されるの…

JICAのシニアボランティアとして派遣されたミクロネシア連邦の生活は、カルチャーショックの連続。借りたものを返さない習慣に秘められた文化の奥深さに気づいたとき、目からうろこが落ち…

※本作は児童小説コンテスト用に書いたため、物語の結末まで書かれていません。 小学5年生のシンヤは親友のマヒルとふたり、ほこらのなかに何があるのかのぞいてみた。そこにあったのは大…

同人誌「水棲の光」より ※エブリスタ重複投稿 「極夜」全文 夜だけになった世界でチンチラの死体をかかえ歩く物語 「水棲の光」一部 生まれつき「僕」の妹の左足の裏にはうろこのよう…

幻夢郷。まぼろしと夢にあふれたところ。 その見世には、『瑠璃（るり）』と呼ばれる『人魚』の男娼がいた。 青いうろこの脚を持つ瑠璃。しかし彼は、自分が本物の『人魚』でないことを知っ…

叉雷は幼い頃に、ある伝説の獣に魅了された。以降、彼は見果てぬ幻を追うように「それ」を捜し続ける。――叉雷が追うものとは何か？ 「叉雷の鱗」は「さらいのうろこ」と読みます。「叉雷…

ノベルバーに参加し、書き始めた高校生幼馴染のBLです。付き合う手前。 浩太と隆太、二人のなんでもないような、それでも思い出になっていく日々を綴っています。どこから読んでも大丈夫で…

2021年11月「ノベルバー」企画参加作品です。 Day13　テーマ「うろこ雲」 参考資料： コトバンク「巻積雲」 https://kotobank.jp/word/%E5%…

昔。今で言う玄海町外津地区にいい年をした独り者の漁師がいた。漁師は漁の腕が悪く、素っ気ない態度ばかり取るので同性にも女性にもモテなかったので、つれない男と良くなじられていた。 あ…

都会ハーヴェスへ上京してきた少女、ガランゴロンとそこを根城にするとある財団のお話

以前、駅をテーマにして書いたものを、短くしたものです。 時間を隔てた親子の間に、何か通ずるものがあったらいいな、と思って書きました。 Writoneでも音読いただいております。※…

うつみたいな症状が出ていたので、心療内科にいって薬をもらった。 でも症状は一向に良くならずどんどん悪化するばかり、 さらには指が震えたり朝起きられなくなったり、新しい症状がどんど…

海辺に静かにたたずむホスピス。ひたすら死を待つだけの人々の中に、飄然と姿を現わした名もない作家先生。しかし、その後人々はその作家先生の不思議な話にひかれてゆくことに。 「目からう…

【驚異の部屋】 ドイツ語で驚異の部屋を示すWunder Kammer《ヴンダーカンマー》は、かつて王侯貴族が、古今東西の珍奇なるモノをコレクション。 ワニの剥製、精巧なオートマタ…