「短編 青春」を含む小説

将来が不安な女子高生。進路希望調査票に未定と書いた結果、先生からも呆れられてしまう始末。 そんなときに街中で聞いたのはどんな悩みも解決してくれるという公衆電話の噂だった。

「俺にとってきみは特別だけど、きみだけは、俺を特別にはしないでね」 そう言って笑った先輩はきっと、その言葉がどれほど残酷かなんて、気がつかないのだと思う。

どこかの学生の、ほんのちょっとの青春短編。 すぐ読めるので、感想もらえると喜びます。

蝉の鳴かない夏があったとして、それは果たして夏だろうか。

ある曇りの日、塾に通っていない町田奏介は朝から学校の図書室で勉強をしていた。そんな奏介のもとに現れたのは、塾の夏期講習で毎日忙しいはずの雨宮だった。塾の先生にフラれて塾をサボった…

『なけなしの勇気を振り絞った人生初の告白は、めん棒で叩き割られたクッキーのように粉々に砕け散った。』 　とある少女の実らなかった初恋の甘酸っぱさとほろ苦さを、レモンタルトにのせて。

　二人の少女は突如として最後の夜を迎えます。

足達裕貴（あだちゆうき）はある事実に気づいていた。 学校一のイケメンと呼び声高い女の子、手越遥（てごしはるか）は学校一可愛いのではないかと。 だがそんな話をしても当然同意は得られ…

いつものように放課後に訪れたゲームセンター。皆で時間を潰すうち、私は高畠君のこぼしたチェリ……という一言がやけに気になった。

かつて公開していた短編掌編たちのまとめ再投稿です。 以前のものと内容に変更はありません。

或る夏の日、僕は一つの風船を空に飛ばした。

幼い頃から入退院を繰り返し、人生に諦観の念を抱く病弱な少年「瑠璃也」は、ある日リハビリ室で騒ぎを起こす同い年くらいの少年を見かける。「早くこの足直したいんです！」由太郎と呼ばれる…

唐突だが、高坂くんはイケメンだ。 容姿端麗、文武両道、男子からも女子からも大人気の絵に書いたようなイケメンの高坂くん。だけど、わたしが好きになったのは――高坂くんの隣にいる、梶川…

過去のトラウマから他人と関わらない人生を歩んできた高校生・天城優人は、河川敷で倒れているところを美女に救われる。天真爛漫かつミステリアスな美女に振り回されているうちに心を開いてい…

　主人公は普通の高校生です。きっと、あなたを具現化した姿かもしれません。彼は必ず夕方になると、校舎の中から一番星を探します。それは、探す事よりも観る事に意味があるのです。誰よりも…

これは、2人の男子高校生の一瞬とも言える休み時間の話。

主人公の田所竜斗は長年思いを寄せ続けている幼なじみの佐藤美織に告白を決意した。 　「毎朝、僕に味噌汁を作ってください」 　定番のセリフではあるが料理が得意でいつもご馳走してく…

一応恋愛小説のつもりで書きました。

【初投稿】 私には小さい頃に私を助けてくれた天太くんという男の子がいる。９年ぶりに君と――。 ずっとずっと待っているから。 現在のシーンと回想シーンが交互に出てきますのでそこ…

仮野さんにとっての私が、ただの都合の良い道連れだったとしても、私はそれでいいやと思った。彼女だけが私を許してくれるから。あぁ、許すんじゃなくて、単に興味がないだけか。 「私」 …