「かけない」を含む小説

幼いころに別れを告げられなかった友人に世界大会の表彰台から呼びかけるために、三津崎青羽は世界最速のロボットスポーツ、バトルダンスで有名になると誓った。それだけが二人を繋ぐ絆だった…

18歳以上推奨　 （描写は殆ど無いですが、そういった場面が入ります） ＊後編を追加公開しました！ 来るもの拒まずな俺に声をかけて来たのは地味女。 地味女のお願いに従って、苛立…

「心のレンズ」は心温まる物語です。 　主人公の井上陽介は、記者として表舞台で輝く人気俳優、柏木悠斗の生活を追いかけています。 　しかし、彼が発見するのはスキャンダルではなく、…

かつて幼くして世界最強の豪傑と謳われた少年がいた。だがその少年にはその強さと引き換えに寿命が定められ衰弱の一方を辿っていたのだった。 そんな少年に迫られた選択は未来か死か。一縷…

水の精霊（ウンディーネ）たちは、湖のほとりで普段通りの日常を思いおもいに過ごしている。そんな時に召喚士の呼びかけがかかる。召喚士の見定めをする水の精霊たちであったが、相手が火焔竜…

「私をみていてほしいの」 歳上の女性に声をかけられた南音は、眠りにつく彼女を見守るという奇妙なアルバイトを始める。 裸で毛布に潜る彼女の傍で、同性の恋人を思う南音。彼女は彼をお伽…

母はメイド、父は子爵の半端者のナディア。 過酷な日々の中、突然、父に認知され、王太子のお妃選び候補として後宮に行くことに、けれど、半端者は誰も必要としていない。 孤独な日々の中、…

　俺の名前は藤原結月《ふじわらゆづき》。女っぽい名前だとよく言われる高校１年生だ。 　高校ではそれほど目立たない所謂《いわゆる》クラスカーストの底辺にいるような存在だ。もちろん、…

≪最下段に電撃大賞応募用の結末までのあらすじ有≫ 現実と違う世界観で、現実と違う自分を楽しむ遊び、ＴＲＰＧ。 それをもしも、剣と魔法の異世界「で」遊んだら——。 積み上げた本…

風が壁の様にその場に留まっている場所がある。 そんな噂を聞いて訪れたのはバギーに乗った二人組で後ろには荷物を載せていてそれをロープで縛って固定していた。 事前に情報を知らなければ…

西暦2000年、日本。 その中心である東京新宿、その周辺の地形はある日突然と形を変えた―― 後に国内でも境界都市として扱われるその場所は未知の技術で作られた建造物で溢れ返り、その…

主人公夏子は長年の夢だったタイムトラベルのツアーに参加する。参加を決めたのは精神病と診断され、希望を見失いかけていたとき思い出した、大学時代に抱いた夢だった。大学時代、一般教養の…

　——好きな人に好きと伝えたいから、絵を描いているんだと思う。 　高校二年生になったその日、満開の桜の樹の下でスケッチブックに向かっていた河内凛咲は、入学したての少女・宮古いち…

　舞台は今から百年ほど昔の千時丸帝国。 「ちょっと、そこのお姉さん、『命』買っていただけませんか？」 『九賀野財閥』の九賀野七菊（くがの なぎく）嬢は余命宣告を受けた帰り道で…

【KAC2024】「ささくれ」 とある国に、ささくれ姫と呼ばれる王女がいた。 この国の王族は、代々癒しの魔法を持っている。特に女性にその力が発現しやすく、王家の女性は「聖女」と…

とある公園で大好きな春を満喫していた私は、突然冬を纏った男にそこをどけと一瞥される。困っていると、傘をさす少女が声をかけてきた。 「もう、あなたの番は終わったでしょ＿＿」

同じ学部には爽やか王子と呼ばれる人がいる。その彼を見かけた時、好みすぎて一瞬で彼のファンになった男アイドルオタクの昴は毎日陰ながらその推しを眺める日々を送っていた。 そんなある…

貴方との思い出なんて一つもなくて。話したことがあるのも遥か遠い昔のはなし。 一目惚れだった。それだけは鮮明に覚えていて。 女の人が嫌いだという話を聞いて話かけなかった。ただ、友達…

　春の陽気が暖かく、思わず眠くなってしまう春休み。石井　彼方(いしかわ　かなた)はコンビニからの帰り道、桜が咲く公園のベンチに腰をかけて一休みしていた。 　春休みも終盤に差し掛…

「今までのあなたの記憶は、すべて夢です」 夢を自由に見られる機械「感応機」そのユーザーに重大な事故が起きた。 主人公は感応機の中の記憶以外、すべてを失ってしまったのだ。彼は騎士で…