「怪談・ホラー」を含む小説

「同題異話・一月号　　年明けこそ鬼笑う」によせて書きました。

某運送会社の配達員の浅水。 彼は、最後の配達先に向かうため夕方の田舎道をトラックで走っていた。 彼は、思い出す。 この辺りで行方不明になった先輩社員がいたことを。 その先輩が行方…

姉は今日もリビングの椅子に座っている。 家族は目を逸らし、それを見て見ぬ振りをする。

貧乏でつらい暮らしを送る小学生の靖子。放課後、居場所のない彼女は似たような境遇の子供たちとピアノを弾く先生のいる音楽室をたまり場にしている。ある日、みんなで怪談話を始めるのだが、…

霊媒曰く、 これは、繋がり？悪意？祝ぎ？呪い？祈り？呪い？家族？ーーー黒と白、刀と鞘、神と鬼、ああ、そうか、ーこの怪異の名は、『愛と憎しみ』と申します。 ※このお話は三つの…

終列車の座席で目覚めると、他の乗客たちが顔を覗き込んでいる。 皆、「ここがどこなのかわからない」と言う。 外は漆黒の闇、なにも見えない。 やがて電車は、どこかへと到着し──

幼い頃に、祖父母の家で見た悍しいもの──

霊が見える。けど、見えるだけで何もできないし、怖いから関わりたくない。 「俺には関係ない」がモットーの霊感少年・倉井稔。 しかし、中学に入学して出会ったクラスメイトに幼稚園時代の…

神隠しに遭ったことがある青年、菱河切人は、迷い犬を探すため、幽霊屋敷へと踏み込んだ。 そこで彼は、恐るべき〝赤い少女〟と遭遇し、『〝まさん〟を食べて』と、謎めいた言葉をかけられる…

掌編を書きたくなったので書きました。

文庫本3ページ、約1000文字のショートホラー。 ☆姉妹編「1000文字探偵」 https://kakuyomu.jp/works/16816700428262849312

長い雨の日は回想がはかどる。あの日の記憶、あの体験も。

視線を感じる。 鈴木智恵は最近自室で視線を感じていた。 気のせい？　疲れ？　それとも…… 相談した友人が言った言葉は、聞きたくない言葉だった。 事故物件…… 智恵は不動産屋に確…

「おみくじで大凶を引く確率は１%らしい」 おみくじの結果、あなたは信じる？信じない？

貴方に生きている意味はありますか。 貴方の存在に価値はありますか。 死にたいと叫ぶ聲は、あまりにも無意味で――。

Ｋ市とＴ市は大きな川でさえぎられていた。１本の長い橋がその間をつないでいた。私はその橋を渡って家に帰ろうとした。

”語り部　結”怪異相談所。 人に言えない“怪異”のお悩み解決します、まずはご相談を。相談コース3000円～。除霊、その他オプションは状況によりお値段が変動いたします。 なんて、や…