「妖」を含む小説

ビルの狭間のつぶれそうな居酒屋。噂を聞いてきたのだと、珍妙な客がやってくる。 戸惑いながらも接客する源三の、とある日の出来事。 ＊＊＊＊＊ 小説家になろうにも公開しています。

酔った元不良とその友人は、森の中で偶然祠を壊し、封印されていた怨霊を解放してしまう。彼は友人を見捨てて逃げ出し、自分だけが生き延びた。たどり着いた場所は桃の香りがただよう桃源郷。…

＜Record of Books＞第六篇 　正暦（せいれき）一八七七年　帝都、東享（とうきょう）。 　明璽十年の東享は文明開化の恩恵をほしいままにしていた。明璽五年には新橋と横浜…

ボクトくんは赤ちゃんポストに届けられていた男の子。 けれども優しい人たちに囲まれて今は5歳の幼稚園年長さん。 神さまや不思議な出来事が隣り合わせの毎日を楽しい（滑稽？）仲間たちと…

ここ東雲高校の図書委員長、斎原美雪。 １７年に一度大発生する書物の妖魔『文妖』との戦いに、彼女が従僕として選んだのはこの僕だった。 「だって君依くんは、わたしの言うことは何でも聞…

　昭和初期。とある山の頂に、妖魔を引き寄せる血を持つ女がいた。 　彼女の名は籠野朱鷺子(かごのときこ)。その能力は代々女にしか継承されず、政府にひそかに保護される存在だった。 　…

TRPGルールブック『銀剣のステラナイツ』で遊ばせていただいたときの、自PCの話を膨らませて書いています。 『霧と桜のマルジナリア』のサプリメントを使用していて、桜の帝都が舞台の…

11月24日の文フリで販売するサンプルです。 ↓こちらからご購入いただけます。 https://aohane-scenario.booth.pm/items/1698635 リ…

狐の半妖少女・いちは。 九（く）の村の人々から忌み嫌われていた彼女は、森の外れのボロ小屋で一人暮らしをしていた。 そんな彼女のもとへ、ある日キオトと名乗る金髪碧眼の少年が現れる。…

──僕は一度死んでいる。 あの世とこの世の中間にある旅館の大旦那である主人公は死んでいるが、生きてもいる。 そんな彼の役目はその中間の世界で死者を迎え、あの世に行くかこの世に…

トレッキングをしていた佐藤一朗は、哀しい鳴き声を聞いて藪の中に入っていったが、そこには大きな傷を負った母狐と、二匹の子狐が横たわっていた。 「すみません。この子達を助けて頂けませ…

私、ルイ・ぺリエットは転生者だ。そんな私に訪れた人生最大のピンチであり好機をここに記そう。※連載にできなかったネタの供養用です。今後もぼちぼちこんなネタの短編が投稿されるかも。小…

『禍』 彼は物心つく頃からそう呼ばれ、望まれて生まれてきたわけではない。 村はずれの廃寺に閉じ込められ、度重なる苦痛と、小さな格子窓越しに映る、切り取られた小さな風景しか知らない…

2000年、人為的に妖怪を作る実験が行われていた。 そして、今この世界では交わるはずのない世界が交わり始めていた。

若い男は、コンビニもねえ片田舎を旅の途中にしていた。 ※日本の吸血鬼伝説 — 日本の女性も美しく誘惑する。 日本の伝説に登場し、吸血を行う妖怪の中では、磯女(いそおんな)と飛縁…

雨季。濁流に飲まれた人々の御魂を喰らいに、大海から龍が流れを遡ってくる。 その時期を前にして、龍返しの折り媛に選ばれる陰陽博士として活動していた四季すみれは、龍の眷属を封じる人型…

半分、ノンフィクション。 半分、小説。 ---な備忘録です。(^_^;)

時は戦国。 すべての魔物を斬り殺すことができる妖刀「魑獲紗丸」に憑かれてしまった素浪人──その名は、斬喰郎。 だが、仇敵である百鬼衆の壊滅にその絶大な力が不可欠であった。 …

霊峰富士を望む清らかなせせらぎの街につながる異世界でくり広げられる、人とあやかしと甘いお菓子が紡ぎ出す、ちょっと不思議でほっこりやさしい物語。 まじない菓子“冥菓”を伝承する和…