「近未来SF 記憶」を含む小説

　僕には双子の姉がいた。誰よりも可憐で美しかった姉は、“男になりたい”と、いつも口癖のように呟いていた。 　僕はなぜ、姉さんがそう口にしたのかを知っている。姉がその言葉を紡ぐとき…

BMI≪Brain Machine Interface≫により人間の脳に流れる電気信号を外部媒体に流し込むことが出来るようになった世界。 医師として働く信楽マキは、友人の秋葉めぐ…

元作品１：俺の愛しいアンドロイド第三章（暗黒星雲様著） URL: 元作品２：氷雪の魔女（暗黒星雲様著） URL: 元作品３：テロと戦う観光ガイドのお姉さん（仮題）（暗黒星…

『個』を『個』と判断するものは何だろうか。 記憶だろうか。 記録だろうか。 知識だろうか。 知恵だろうか。 もしそれが記憶だというのなら、 記憶こそが『個』を『個』と判断するのだ…

アキセ＝イェツィノは悪業の限りを尽くし処刑された前世の記憶を持って、科学技術が発展した異世界に生まれ変わった。その罪と罰に怯え、自己主張出来ない気弱な人間として育ったアキセだが、…

気が付くとポールは見知らぬ場所に放り出されていた。 どうしてここにいるのか考えようとしても頭に霞がかかっているかのように記憶を辿ることができない。 両目が光る殺人鬼の追跡を躱し、…

都会は狂気に満ちている。だから、僕は逃げなくてはならない。あの狂気の都会から。 少年は少女と出会った。 あらすじ 　人体実験により生み出された少年『稲毛ススム』は、人間として生…

自身のアイデンティティに疑問を持ち――そうでなくても両親のアルバムを見るように、――自分の母親が記録されている映像に触れる安東イオリ。なぜか国立図書館に保管されている鍵付きの、ど…

大切な誰かの、懐かしい誰かの、今はもういない誰かの、そんな声を再び耳にすることで引き起こされるこの感情は、僕の記憶の痕跡に確かな色をつけていく……

『落日』という未曽有の大災害によって、機械文明と生殖能力が失われた近未来世界。 廃ビルの屋上で目覚めた少年・天橋守哉には、それまでの記憶がなかった。 ただ、頭の中で声がする。 …

近未来、自分にそっくりな人を見たと友人に言われ、気になっていた。 ある時、友人からメールをもらい、自分にそっくりな人を確かめに向かった。

時は50年後の未来、湾岸エリアの４つのタワーマンションは、今までの人生の記憶をすべて捨て、人生をやり直したい人が集まる、医療機関となっていた。 人々は、大金をかけ、記憶を抹消後、…

　これは意識と魂の連続性を巡る思考実験的な物語。どこまでも「私」の独り語りで綴る極近未来奇譚。大切な誰かへ捧ぐ、心からの哀悼詩。

　両親が蒸発し二人だけで暮らしてきた幸太と栄太。 　部活の顧問である大山の計らいで種後島宇宙センターに見学に来るが、タキオン素粒子の発射実験に栄太が巻き込まれてしまう。 　気づく…

近未来。世界中が様々な汚染に晒される中、大日本帝国は独自の政策により、なんとか人がまともに住めるだけの環境を整えていた。 そんな中、アンドロイドを製造販売するＡ社の次期CEOと目…

　データの本が主流となった２０XX年。図書館古本課は、紙の本の管理、処分を任されていた。また本に限らず図書館には、音楽や映像、個人情報までもが集められている。次にデータとなり保存…

　エドはある日、診察台の上で目を覚ました。 　覚えているのは、目の前のクリフトンという男の名前だけ。 　エドは記憶喪失だという。 　その日から、二人の奇妙な同居生活が始まった。 …

より良い方へと進んだ結果、人類はどうしようもなく歩む道が別れてしまった。 人間の意志をソフトウェア化して、それを機械の上で動かす科学傾倒者と、ハードウェアであるモノを人間が取り込…

　近未来、北米共通通貨(アメロ)政策に端を発する、世界的な恐慌の結果、アメリカ合衆国は崩壊した。国内紛争に荒れた北米に対し、国連はロシア軍を中心とする多国籍軍を派遣。大規模な侵攻…