自由に「肉体」を売買し、交換する事が出来る未来。古くなった体を新しいものに変えてもらった主人公の身に、少しづつ奇妙な事態が起き始め……?現在では「肉体」は一種の個人を示すアイデンティティのような役割を果たす重要な要素。整形を嫌う一方で肉体をより美しくする動きがあるのも、まさしくその体こそが自分自身である証である、という認識があるからかもしれません。ですが、もしその「肉体」そのものが売買されていたら……?そして、そこに残されていた「心」まで……?概念が崩れた世界で起きる奇妙な出来事を通した、恐怖と痛烈な風刺を含んだ短編作品です。
体をもののように売買する、そんな世界がきたらどうなるのでしょう。見た目がいい=金がある という勢力図で、結局お金持ちが権利を握るのか、それとも、貧乏だけど、体だけはいいものが自分の体を文字通り売る世界、など想像が膨らみます。次の作品に期待して星2つ送らせて頂きます。
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