「諦めたらそこで 短編」を含む小説

昼の国と夜の国。二つの世界は八時と二十時にきっかり入れ替わり、交わることはない。オリオンは十三歳の誕生日、思いがけず夜の国の住人となることが決まる。でも昼の国のミッカとバンドを組…

夢を諦められない、すべての人たちへ。 花火職人の祖父に憧れ、かつては立派な花火師になるという夢を持っていた蔵前玄二は、しかしとある事情からその夢を追わなくなっていた。おっさんにな…

　主人公の女子高校二年生、日和《ひより》　強《きょう》は高校に入ってから勉強ができなくなっていた。授業中、テスト中は寝て、全教科で赤点を取って、大半の人が彼女を馬鹿として諦めてい…

主人公園崎新也は、両親の死をキッカケに祖父の住む海沿いのど田舎に住んでいる普通の高校生。自分の望む物があっても『仕方がない』と諦めてしまう彼だったが、ある日とある浜辺で出会った少…

ある厭世的な映画を観たことがきっかけで中学三年の夏休み明けから学校へ行かなくなった勇翔は、誰かと繋がって生きることを諦めてしまう。 それから五年後。成人式を目前にしたある日、勇…

「なぁ、ペネロペ。いい加減諦めて俺のところに嫁いでこいって」 伯爵令嬢のペネロペ・キャンベルは『自称王太子殿下の側近の騎士』に今日も迫られている。私はお父様に王太子様を籠絡してく…

不思議な世界の波打ち際を、男の子は歩き続ける。 なぜなら、星の眩い灯りで満たされた星灯籠の街を見てみたいから。 だから、男の子は寂しさにも、雪にも、二枚貝にも、黒猫にも負けず真っ…

無職二人が無意味に海へと歩く話。海まで歩こうと思って諦めたので、知らない誰かに行ってもらいました。

アマギはとある街に訪れていた。 照り付ける太陽に嫌気が差しながら、街に入ってすぐにあった酒場へと逃げ込む。そして空腹からそのまま食事を取る事に。 異様に空気の乾いた酒場では、他…

待ちに待ったおばけ達による体育祭。 徒競走に障害物競走……種目も色々。 でも大変！何でもすり抜けられるから障害物が障害物にならない！ 諦めて他の種目だけにする？それとも……

自信家の少年である勝文は、図書館で見かけた女子高生の瑞希に恋をしてしまう。しかし、自分は小学生で、相手は高校生。勝文は何とか振り向いてもらおうと、必死に瑞希にアプローチをしかける…

新米天使リリカは、窮地を救ってくれた農家の男俊助に恋をした。 勿論それは御法度。諦めきれないリリカに期限付きの条件が言い渡される。 「男と再会し記憶を取り戻せ」 無力な少女となっ…

検査入院の退屈な日々に、麻由美という無愛想な少女が訪れた。 ただの相部屋になった患者同士。 でも他人のような気はしない。 「生きる」について考える物語。 「死」小説が肯定され…

大好きな少女漫画の世界に転生したものの、気がついた時には物語はすでに終わっていた。しかし私は諦めない。何故ならば今から、未知なる第二部の幕が上がるのだから！リアルとなった漫画の世…

　賽の河原、そこは冥土に行く途中にある三途の川の河原で、親より先に死んだ子供はここで親を供養するために塔を建てる。しかし、塔を建てる途中で何度も何度も鬼に塔を崩されるのだという。…

月代六花(つきしろりっか)は幼い頃に両親の離婚を経験し、母親の元で育てられる。 母親の態度に不満を抱きつつも、言葉にできずに諦めていた。 それはいつしか針となり、彼女の胸に見えな…

「はーいそれじゃあ今日の番組と配信はここまでっ！　見てくれた人あっりがっとぉ～！」 　語り部の久田見恵美（くたみえみ）は某地方の女子大生にして、２．５次元バーチャルアイドル光城…

小学生の頃、高村悠真は、担任の先生から、作家になる夢を諦めるように言われる。 しかし、諦めきれない悠真は、大学の文学部に進学し、そこで、坂戸澪という、同じく作家志望の女の子に出会…

かつて小説家志望だったミカ。 彼女は小説家になる夢を諦め、今はフリーライターとして大物新人作家のインタビューをしていたのだった。 そして、そこで聞いたとんでもないキッカケに……。

荷物を運ぶ。それが運び屋の仕事だ。 預かったものを既定の場所まで運ぶ。それが依頼の常であったが、その日は違った。 ――「荷物を預かってもらいたいんです」 ――「3日間」 ――「…