小説を書く人であれば誰もが経験する苦悩や喜びを描いた本作。多くの共感を得ることができるだけでなく、作家にも色んなあり方があるのだということを教えてくれます。主人公も含め、周りにいる人達が温かくて素敵だと思いました。リアリティのある苦悩を描いているのに、気分を落とすことなく読めるのはこの物語に流れる温かさや優しさのおかげでしょうか。私達は常に希望的観測の先ににいる。そのことを胸に、小説を書く人が前を向けるような素敵な作品です。是非ご覧ください。