「五つ」を含む小説

主人公は物語の主役じゃない。朝霧なるみは主人公だ。控えめな性格に対して誰にでも優しい心を持つ真っ直ぐな少女で、誰もが認めた優秀な生徒だった。しかし、彼女はいくつもの悩みを胸に秘め…

夜の散歩道、俺は自分のドッペルゲンガーと出会ってしまった。彼は俺に成り代わるために殺しに来たが、鏡の世界から来たというこれまた俺のそっくりさんに守られた。さらに未来の俺や並行世界…

夜が失われた世界で、人々は懸命に生き、そして全てを失う。

　ある日、神を名乗るモノが全世界に向けて、世界を統合すると言った。 　翌日、世界の縮尺が異常なまでの変化し、そして「神」が言った通りに世界が統合されて五つの大陸が出現した。 　そ…

　世界の覇者として龍はそこにいた。そして、その龍の中でも特別な五つの龍がいた。『覇龍』とも呼ばれるその者たちは己の信条が為に世界を統べようとしていた。 　『覇龍』が一つ、堕ちた。…

タイトルは『おれはるるせしずいのあに(であね)！？』と読みます。 ◆◆◆ 突如として現代日本に現れた迷宮――ダンジョン。当初の混乱は容易く想像出来るのだが、いまはそれから五百…

「噛み砕いて説明しましょう」 そんな前置きから推理を始める探偵で腐れ縁の砂橋(すなばし）との出来事を元に小説家弾正影虎（だんじょうかげとら）が書いた短編推理小説が書いた本人である…

ありふれた悲しみは消化されずに残る。 誰もが、自分の箱を必死に抱えている。 ◇◇◇ 別サイトにて、冬にまつわる五つのお題をもとに書いたお話です。 １：マフラー ２：大吉・…

不慮の事故に巻き込まれた僕。 目覚めた場所は、黄泉の国への入り口だった。 このままでは、地獄行き決定！！ 目の前にいる小鬼と事務官は楽しそうにそう言い放つ。 あんまりだ！ …

5分で読めるショートショート群。 第19回坊っちゃん文学賞の落選作品をまとめてみたよ。供養に、どうか手でも合わせていってよ。

　幼い頃、主人公のサクは孤児で行き場もなかったところを貴族の少女、カルラに拾われた。 　天使と見紛うほどの美貌と子供らしく愛くるしい笑顔を向けられてサクの心は救われると同時に彼女…

十歳の少女ミコナが暮らすその世界は、亡くなった人の魂が帰ってこれるという不思議なところ。 今よりもっと幼い頃に母親を病気で亡くした彼女のために、彼女の父親（ハカセ）は、帰ってきた…

　その世界には、五つの種族がいた。 　最も劣る種族であるヒト族は常に虐げられてきたが、とある力を手に入れることによって名実ともに最強の存在へと躍り出る。そんなヒト族の一人である主…

コルネー王国の新米指揮官レファールは、赴任早々隣国の大軍による攻囲を受けることになった。 小さな小村の占領から、二か国間の本格的な抗争が始まり、それが近隣国も巻き込んだ争いへと…

元は令嬢だったあやめは、現在、女中としてある作家の家で働いていた。 紡ぐ文章は美しく、されど生活能力皆無な締め切り破りの問題児である玄鳥。 手のかかる雇い主の元の面倒見ながら忙し…

　眠りしかつての兵器。さまよう怪物。生える植物も全て宝なり。 ――〈始まりの地の石版〉より、一部抜粋―― 　人にとって全てが宝となり得るものが眠る場所、迷宮。 　多くの危険が…

私立御剣学園。 ここには七不思議には及ばないながらも、五つの有名な話がある。

長く続いた種族間の不干渉により、お互いのことを『そういうのがいるんだよねー』くらいにしか理解していない国が五つも存在するとある世界のとある大陸。 各国が小さいうちはなんてことがな…