俺は流々是静伊の兄(で姉)!?
白千ロク
00 夢は『■■』を教えたい
【 まえがき 】
■こちらは近未来現代ファンタジーものですが、異世界・学園・ダンジョン探索・ラブコメ・シリアス要素なんかが混じっております
それと、いろいろご都合主義だと思われます
2022.12.01
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いつからかはもう覚えていないのだが、睡眠時になるとずっと見ている夢がある。妙に生々しさ――現実味があるそれは、同じ目線から追体験をしているようでもあり、俯瞰で見ているような――なぜかそれでも、目線は変わらずにただ遠くの方から見ている――ところもあるという不思議なものだった。
いつも見ているというのに、夢の全体像がまるで見えてこないのは、未だに謎でしかない。謎は謎のままで、このまま解らないままなのか、それとも解る日が来るのかも不明である。夢だけに、夢のままなのかもしれない。
ぼやけた視界には、幼い子どもであろう輪郭がみっつあった。どうやらなにかを叫んでいるようなのだが、内容まではよく解らない。なんだか声も遠くにあるのだから。
それでも、周りの慌ただしさは解るし、ここが外なことも解っているつもりだ。なぜなら、木々や枝葉が視界の隅にちらついているからである。
たぶん、遊んでいて転んだとかそんなところだろう。頭の位置が凄まじく痛いから、地面と接触したのは後ろからかもしれない。
どうしてこのような状況になったのかは不明だが、最後に俺はいつも「大丈夫だから」をとぎれとぎれに言っている。目の前の三人に対して必死に手を伸ばしながら――。
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