五つ星

第1話 奪われた過去

始めに闇ありき

砕け、現実に逃れ、破れ続けた日々

呪い、復讐こそが唯一の光であり導きと思うも

日々を重ねれば影に包まれ

夜にのまれたこの姿

過去に残された５織の輝きと奪われた愛の破片が

辛うじて人の体を成して立っている

でも、夜だけはずっと隣にいたんだよね

もう頑張らなくて良いんだよ。

私は逃げる事も諦めて

もののけになってしまった。

深く、遠く、

五つの輝きと愛が目覚めるその時まで

さようなら　さようなら

漆黒の鎧に仮面には月光の紋章

黒騎士が人であった事を誰も知らない。

彼も、もう知らない。